木曜日に母方の祖父が亡くなりました。病状の悪化は聞いていたのだが、もうちょっと大丈夫だと思っていたので残念でした。その日の夕方が通夜とのことで会社に連絡し、新幹線で実家へ。通夜はそこから20分ほど離れたところにある寺で行われました。

 印象的だったのは参列者の多さ。祖父の年齢を考えると驚くほど。でも、生前の付き合いの広さを考えるとありうることでした。祖父は従兄弟の家族と同居していて、小さいときは夏休みとかに遊びに行く度に「じいちゃんのはなし」を聴いたものでした。多くは戦前、中国にいた頃の思い出話だったんですが、語り口が絶妙で何度聞いても面白かったのです。後に大人の間でも、スピーチ・座談の名手だったという評判を聞いて納得。

 自分が遊びに行ってた頃はもう定年後だったのですが、老人会を仕切って毎年のように旅行にいくし、風景画を描くのが好きでスケッチにいくしで(しかもうまい)、退屈知らずだったようです。いつも機嫌がよくてああいう晩年が送れるといいなあと思っていました。

 翌日の葬儀の後、親戚同士でもそういう話になり、みんな同じ様に感じてたのかと思ったりしました。あまり湿っぽくならなかったのもあの祖父を見送っているが故なのでしょう。これで祖父母はみんないなくなってしまいました。自分の年齢からするとしょうがないのかな。家族や親戚も少しずつ変わっていくなあと当たり前の感慨をもったりしました。みんな元気で機嫌よく毎日が送れるといいな。

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