これは聴き倒しました

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 何度聴いても出だしのピアノの音に強烈に惹きつけられるアルバムです。硬質でひたすら美しい音。ピアノってこんな風に鳴らせるんだなってこれを聴いたことがある人はそう思うんじゃないかな。

 音色だけでなくてメロディも綺麗です。安心して身をゆだねるっていう風なものではなく、緊張感とともにあるというのがまた凄くいい。どきどきするほどの綺麗さってなかなか体験できないですが、この作品にはそれがあちこちにちりばめられています。フリーっぽい不安定なフレーズとフォークっぽい、あるいはゴスペルっぽい郷愁を誘うフレーズが同居しているのも魅力的。

 以前紹介した“Koln Concert”と同じくこれもピアノソロのアルバム。どちらもいいですが、僕はこれのほうが好きです。KolnはBGMとして鳴らせるんだけど、これは無理やり聴かされてしまいます。聴き始めると途中でやめられないので、忙しいときは聴けないのが欠点。

 中古でLPを買い(2年位前かな?)、聴きすぎてノイズでいっぱいになってCDで買いなおしました。最近は今日みたいに暇な休みの日に聴くことが多いかな。やっぱり週に一回は聴かないとって感じで。

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