昨年末、鈴木祥子が

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 ‘Back Of A Car’(Radio Cityに収録)を演ったというのを読んで、久しぶりにこの初期の2in1を聴いてみたんだけど、やっぱり素晴らしいですよね。楽曲のよさと練りに練ったアレンジ、美しいハーモニー、一体感に満ちた演奏。

 中心人物のアレックス・チルトンとクリス・ベルはブリティッシュ・インヴェイジョンの影響を強く受けつつも、それに負けない音楽を作ろうとバンドを結成。一緒に曲を書き、アレンジ、ハーモニーを練り、ついには最高のバンドサウンドを生み出した、というストーリーはそれ自体がビートルズの(英米がさかさまだけど)それになぞらえているようでとても興味深いですよね。

 この2人はやっぱレノン/マッカートニーと比べたくなる名コンビだよなあと唯一の本格的な共演作“#1 Record”を聴くたびに思います。切磋琢磨ぶり、最高のバンドサウンドを求めて上り詰めていく高揚感は次作以降には感じられないもの。バンドっていいですねえ・・・。

 次作が出た頃にはクリスは抜けてるわけですけど、その不在がチルトンに凄い緊張感(絶対下手なものは出せん!とか・・・)を与えているんじゃないのかなあとか思いながら“Radio City”の部分を聴いたりするのも面白いかも知れません。

 しかし、このアルバムの音、古びないですね。こうして自らの音楽を突き詰めてスタイルを作り上げた人たちは強いなあ。

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