9月 15
ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)ローマ人の物語8を読み返してます。このシリーズは刊行開始以来ずっと買い続けてるんですが、やっぱり塩野先生の思い入れの深さのせいか、カエサルの部分がいいですね。
この物語の舞台になってるのは2000年以上昔のローマなのですが、緻密な取材と独特の語り口で、あたかも先週起こった事件を取材したように描かれていているのが凄いです。ゆっくり読み返したくて文庫で買いなおして通勤時に読んでます。今日もこれ帰りがけに夢中で読んでて乗り過ごしちゃいました。
ちなみにユリウス・カエサルというのは英語名のジュリアス・シーザーのことで古代ローマ最高の軍人・政治家のことなんですが、そういう歴史的知識なんかなくとも余裕で楽しめます。この本に出てくるカエサルはすごく魅力的な人物ですよ。彼の行動や言葉の一つ一つが興味深いです。ちょこっとでも興味がある人は通史だからって敬遠しないでこの部分だけでも読むのもいいと思います。
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9月 12
そういえば、まだここでは触れてなかったんですよね、文緒さんについて。彼女の作品は大体読んでます。どれも面白いです。恋愛小説なんだけど、独りよがりではなくちゃんとエンターテイメントしてるところがいい。プロットが滅茶苦茶考え抜かれてて飽きさせない(全然作風違うけど、なんか宮部みゆきを思い出す)。文章も読みやすいし。
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作家
9月 09
面白かったんですよ。凄い興味深いテーマだし。相変わらずぐいぐい読ませるし。でもねえ・・・語り部の哲郎がいらいらするキャラがなんか引っかかった。複雑な問題を浮き上がらせるためにわざとこういう性格にしたのかも知れないけど・・・読み手にそう思わせるのってまずくない?
まあファンなら読んで損なし。でも東野さんを最初に読むなら、他にも先に読むのはある、かも。いっぱいおすすめがありすぎるのがこの作家の難点なのだけど、まずは「秘密」あたりからかな?
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レビュー
8月 23
本屋になんとなく出かけたら、見つけました。以前かなめさんとこで話題になってた「ぶたぶた」シリーズ最新刊。自分は図書館にいく習慣がないので、気になってた本は文庫落ちを待ちます。これは最初から文庫書き下ろしなので迷わず購入。
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8月 07
さっきまで近所のレストランで昼食をとってた。ここはフランス家庭料理の店らしいのだが、でもって自分はフランスの家庭料理がいかなるものか知らないので、ここの味がほんとにそれ風なのかは分からないが、まあまあおいしいので時々いっている。しかし、お客さんの数に対して店員少なすぎでいっつも待たされる。そんなわけでいつもの通り文庫文を持っていった。石田衣良「娼年」である。待っている間にまず解説を開く。姫野カオルコだ。懐かしいなあと思った。
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作家
7月 28
らもさんが亡くなった。階段から落ちたのが原因らしい。とっさに「泥酔して」と脳内変換してしまった。あまりにもらしい亡くなり方で、まじかよー、悲しみつつも思ったファンも多いと思う。「明るい悩み相談室」シリーズ、「今夜すべてのバーで」「しりとりえっせい」「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」「ガダラの豚」・・・おもしろエッセイも小説もどちらもたくさん読んだ。
特に最初期の「頭の中がかゆいんだ」は繰り返し。あの危うさが魅力だったんだよな。精神的にきつい時によ読むとなんか落ち着いた。らもさんの本は精神安定剤っぽかった、僕にとって。今はほとんど読まなくなったる。安定してるってことか。それはいいことなのかな?もう新作読めないと思うと悲しいな。合掌。
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作家,
訃報