5月 06

東京のタワーで見かけた、ELLIOTT SMITHの文字。新譜はもう出ないはずなのに、と思って説明を読むとどうやらアウトテイクなどをまとめたものとのこと。ちょっと視聴してみたら、当然ながら素晴らしいのです。やっぱりELLIOTTはいい、と独りうなずきながら即レジへ。
なんといったらいいんだろう?彼の曲にはある種のスリルがあると思うんです。メロディは結構、エリオット独特の節回しがあちこちで聴けるんですけど、曲を通して聴くとよくあるインディー・ポップみたいに全部一緒みたいには絶対なりえないというか(まあそういうバンドにはそれはそれで魅力があるんですが)、はっとさせる瞬間が随所にあります。別にとんでもないことをやってるんじゃなくて、それはコードチェンジであったり、コーラスハーモニーであったり、ちょっとしたギターのフレーズであったりするのですが、そのちょっとしたことが凡百のミュージシャンにはできないELLIOTTならではの技なのでしょう。
とソングライティングのことをくどくど書きながらも“Thirteen”(Big Starのカヴァー)での歌声にはやられてしまいました。反則技というしかない切なさ。いいです。
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2月 03
69年発表・アナログ2枚組の大作

最初に聴いたときはちょっとくどい感じがしたんですよ。もっとジャズっぽい感じのクールな音を想像してたので、Julieの声は頑張りすぎなんじゃないかとか思ってしまってて。でもよく考えてみるとこれ、ロックが一番わけの分からないパワーを持ってた時代にイギリスで作られたアルバムなんですよね。当然そうした空気はアルバムにたっぷり反映されていて、そう思って聴くとなんかすっかり違った音に聴こえてきました。
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1月 27
眼鏡とピアノと彼女の小粋な歌があれば

何度かこのブログでも話題にしているBlossom Dearieだけど、きちんとジャケットを載せて紹介するのは初めてかな?眼鏡ジャケとしても秀逸なこのアルバムを閉店間近のタワーで買ってきました。まだこれは持ってなかったんですよね。
最近70年代にでたアルバムが再発されてきている彼女ですが、これは50年代にVERVEからでた完璧にジャズしているアルバム。でも彼女が歌っているだけでうきうきしてくるような雰囲気はこの頃からすでにあってとてもいいです。ジャズシンガーぽくない軽い歌声はジャズばっかり聴いているんじゃない人のほうに受け入れられそうな気がします・・
とか書いてますがジャズ好きはほんとにこの声が苦手な人が多いのでしょうか?周りにジャズマニアがいないからよくわからないのですが。確かにむちゃくちゃ歌が上手い、というタイプではないし、ロリータヴォイスなんて書かれ方もよくされますけど、今となってはそんなに強調することでもないような。くるくると曲によって表情が変えていく表現力豊かな歌い方が彼女の魅力だとおもうんですよね。彼女のひくピアノも表情豊かにうたっててとてもいいですよね。
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8月 06
暑いよね。街では祭りをやってるんだけど出かける気もせず、なんかスカッとするものがなかったかなとCD棚を眺めるインドアな日曜日の午後。で、思いついたのが彼女。シリータ・ライト。僕はこういうソウルフル過ぎない軽めのヴォーカルが好きなんだよね。羽が生えてるような声。彼女の1st“Syreeta” ももちろん好きなんだけど、今日聴いてたのは彼女がゲスト参加しているゲイリー・バーツのこのアルバム。ジャズサックス奏者のソロなんだけど、凄くファンキーかつグルーヴィー。でも熱くなりすぎない微妙なバランスがいい。ゲイリー・バーツのサックスも情感が溢れてるんだけど過剰過ぎないところがいい。そして要所に効果的に挿入されるシリータ・ライトのヴォーカル。凄く気持ちがいい。普段はそんなに聴くタイプの音じゃないんだけど、この季節になると妙に恋しくなる。

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6月 02
Viva! 実験音楽!

ジャケットが気に入って買ったのですが、内容も気に入りました。こういう実験することと音楽することが分かちがたく結びついてる作品はめったにないです。ギターやピアノの反復されるフレーズに様々なノイズをぶつけるというのが基本的な作風なのですが、その音の重なり具合が凄くいい。和音の響きとは違う、濁った音の響きなのになぜだか耳にこびりついて離れない。そこにはそれを美しいと感じるのに驚きを伴わざるを得ないような、そんな美しさがあるのです。デイヴィット・グラブス、ジム・オルークによる緻密なたくらみ。こんな音楽もあるんだなあ・・・。次作の“Camoufleur”のようなポップな要素はこちらにはないですが、このアルバムの凛とした音の連なりの方が僕にはしっくり来ます。
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5月 07
時の流れを誰が知る

レッド・ツェッペリンにサンディ・デニーがゲスト参加した曲(“Ⅳ”収録の‘限りなき戦い’)を聴いたのが、そもそも英国フォークに興味が出たきっかけだったので、ペンタングルと並んでよく名前がでていたフェアポートについても“Leige & Lief ”“Full House”は以前聴きました。演奏は凄いですよね、フォークというイメージからはかけ離れた緊張感。でもはまるところまでは行かず。
なのでフェアポートはよく聴くってほどではないのですが、このGWにふと思いついてまだ聴いてなかった本作を買ってみました。・・・こっちのほうが好きかも。トラッドを演奏した‘A Sailor’s Song’は強力だし、ディランのカヴァーもいいし、オリジナル曲も素晴らしい。それまでのフォークロック路線の集大成であると同時にとトラッドへの橋渡しをしたアルバムとしても聴ける。成長過程のバンドの勢いが感じれらるのもいいなあ。
それとジャケット。英国を強く感じさせる表側だけでなく裏ジャケのメンバーの食事中の光景もなんか好き。後の事故のことを考えると哀しくはなりますが。それにしてもサンディ・デニーは、こんなにいい曲を書いてるんですねえ。これはソロアルバムも聴かないと・・・。
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4月 30
極上「笛ジャズ」

KENNY CLARKE-FRANCY BOLAND BIG BAND“OFF LIMITS”が好きでその流れで買ってみたんだけど、とても気に入ってしまった。こちらはBIG BANDではなくSEXTETなので音の洪水で圧倒されるって感じではなくて、落ち着いた演奏なんだけど、ひとつひとつの音に説得力があって耳が吸い寄せられていく。気品に満ちた音が静かに燃え上がっていく感じが素晴らしくて、今週はこればっかり聴いてたな。
ところで僕はジャズのいいリスナーではないと自覚している。モダンジャズの名盤と呼ばれているもので気に入ってるものは、もちろんあるのだけど、ジャズロックやジャジーな雰囲気のポップ(スタカンとか)の方が聞く回数は多いかも知れない。アドリブの応酬に酔いしれるというよりは、ロックにはない、リズムやコード感を求めて聴いているのだと思う。このアルバムのFrancy Bolandのアレンジは各人の活躍の場を与えつつも、基本的な曲そのものの魅力を引き出す素晴らしいものだ。
収録曲はタイトルにもあるようにラテン系のものが多い。具体的に説明できるほど詳しくはないのだけど、サンバ、アフロ・キューバン、チャチャ、カリプソ…ドラム、パーカッションなどで繰り広げられる打楽器の躍動感溢れる演奏に耳を傾けてると様々なリズムが聴こえてきて楽しい。特にFats Sadiはマリンバ、ヴィヴラフォン、ボンゴと大活躍で、Sahib Shihabのフルートと並んで曲の雰囲気を決定付ける役割を果たしていると思う。数曲あるヴォーカルナンバーの雰囲気がインストナンバーとあんまり変わらないのはアドリブのみで突っ走る曲が少ないからからかも知れない。
どの曲もいいのだけど、特に‘Lorraine’という曲の、Sahib Shihabのフルート、Fats Sadiのマリンバの独特のムード、‘Invitation’の静かな曲調から後半、Fats Sadiのボンゴが炸裂するところとかが気に入っている。ちなみにフルート入りジャズを自分の中では「笛ジャズ」って呼んででよく聴いてるのだけど、このアルバムでのSahib Shihabのフルートは本当に素晴らしくて聞き惚れてしまう。ソロアルバムもあるらしいのでそちらも聴いてみたいな~。
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4月 22
明け方5時ごろにふさわしい音楽

中古屋で安かったから買ってみたんだけど、こういう眠れない夜にはまりそうな音楽を久々に聴いたよ。昔考え事をしたりして眠れなくなった時にCluster&EnoとかDurutti Columnをよく聴いていた。音だけの快楽に誘われていらない思考をしなくてすむのが気に入ってたのだ。このアルバムの音もおんなじ香りがする。・・・最近眠れない夜自体はあんまりないけどさ。
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2月 26
相変わらずの試聴機買い

ネタ元として有名云々というポップを読んでふーんと思いながら聴いてみたらよさそうだったので買ってみた。ピアノトリオの編成のアルバムはあまり好んで聴くわけではないのでどうかなっと思いつつ、通して聴いてみたら、これが素晴らしかった。アーマッド=ジャマルの奏でるピアノのメロディはほんと美しくてひきつけられずにはいられない。
1970年発表でこういうジャケなんでフリーっぽいのかなと思ってたら、全然そんなことなくてほっとしたような。ジャズをそれほど聴き込んでない人(自分だ)にも受け入れらやすいわかりやすさがあるなあと思った。昨日から何度も流してるけどちっとも飽きないなあ。特に気に入ってるのは‘I Love Music’とハンコック‘Dolphin Dance’あたりかな。でも明日になったら左記の曲名は変わってるかも。
ここで結構ジャズ系のアルバムを紹介してるけど、もろモダンジャズっぽいのが少ないのは、「ジャズ名盤」といわれているものを色々聴いては見たものの今ひとつなじめないアルバムが多いから。もともと自分はロックを聴いてたんで、ジャズ好きの人とはいいと思うポイントが違うんだと思う。
だからレコ屋の試聴はなるべくするようにしてる。冒頭のネタがどうのってかいているのは一応聴く。DJおすすめとかもね。ジャズ雑誌おすすめ、ってよりは自分の耳にあうみたい。アーマッド=ジャマルについてぐぐってみると“But Not For Me”をはじめ50年代以降他にもいいアルバムがあるそうなので、聴いてみるつもり。
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2月 14
無駄にテクニカル
テクニック至上主義はうざいだけだど、こういう打ち上げ花火みたいな派手さはいいなあ。底抜けに明るいサウンドが聴きたくて、こないだからなんとなく探してたのがやっと見かけたので購入。こうして聴いてるんだけど、すげえな。スティーブ・ヴァイとビリー・シーンの超高速ユニゾンとかさ。かっこよさにうなるっていうよりこいつら信じられねーって感じで笑ってしまう。‘Shy Boy’とか‘Elephant Gun’とかね。まあそういうのだけだと飽きるけど、超陽気な‘Yankee Rose’やお約束のカヴァーもあるし。最後のシナトラとかデイブがうたうとすっごいはまってていいんだよね。古巣ののVHの“5150”はいくら完成度が高かろうが僕には要らない音だけど、こっちは必要。ああ麗しのバカロック。

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