8月 26
昔から音楽は好きだったけど、ライブのよさを知ったのは上京してからでした。目覚めさせてくれたのはGreat3。今から10年近く前の冬の夜。今は亡き新宿のパワーステーションの場所がよく分からず、地図を片手にうろうろしたのを思い出します。
彼らを知ったのは雑誌で見た“Richmondo High”のレビューですね。自分に合いそうなバンドだな、と感じて音を聴く前にアルバムをいきなり買ってしまったのが始まり。捨て曲なしの名盤で、そのバンドらしい生き生きした感じと洗練のバランスの素晴らしさが気に入ってすぐにヘビーローテーションになりました。
でもライブに行こうと思ったのはなぜなのかな?当時は好きになったら即ライブって感じではなかったから、ちょっとした気まぐれかも。でもその気まぐれを起こしてなかったらその後のライブ三昧の生活はなかったかもしれません。就職してそのまま東京で働き始めて間がないあの頃、知り合いもいなくて、音楽話のできる同僚もいなくて今思うと煮詰まってたなと思うのだけど、ライブの楽しさを知ることが出来たのは良かったな。
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8月 22
昨日、中古盤屋で見かけてなんとなく買ったエイミー・マンのアルバムがとってもよくて思わずこの文を書いてる。どういう風にいいのか書きにくいのだけど、気がつくと胸の奥まで染み入ってしまっている類の魅力。はまりそう。
聴いたことがある人には分かってもらえると思うんだけど、彼女はあっさりというか、抑揚の少ない歌い方なのに、なんかこうじんとくるものがある。控えめに寄り添うギターがまたいいんだよな。ちょっとしたフレーズが歌ってて胸に突き刺さる。
アコースティックな雰囲気なんだけど、曲ごとにギターの音色を変え、あるときは分厚く、ある時はシンプルに、曲によっては他の楽器を重ね・・・過不足ないアレンジが素晴らしく、疲れない、飽きさせない。いいアルバムだね・・・。曲によってはエリオット・スミスを思わせるメロディがあったりするんだけど、エイミー・マンも彼のファンなのかな?だったらいいな。僕も彼の歌が大好きだから。
AIMEE MANN/Lost in Space
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8月 21
80年代ですよね。懐かしいなあ。今はこんな音楽はないですよね。フェアライトという、当時最先端の楽器を使って、新しい音楽を作り出す。SFっぽい歌詞が織り成す未来的な雰囲気。そこには何の屈折も照れもない。「色々難しい問題はあっても未来は素晴らしいんだ」って漠然とみんなが思ってた最後の時代。未来をファンタジックに描くことを「いいなあ」と思うことのできる、まだ余裕のある時代だったんだなとPSY・Sを聴くとそんなことを考えたりします。ああ、懐かしい薔薇色の未来。
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8月 15
才能がきらめいてます
夏なので、ブラジルモノを続けてみます。ていうか自分の中で、そんなにブラジルイコール夏というイメージでもなかったのだけど、こうして聴くとやっぱり合うんですね。気持ちいい。
イヴァン・リンスはブラジル音楽を追いかけ始めた頃、運良く再発が始まっててその時知りました。このアルバムも再発するまでは入手しにくかったらしいです。僕は試聴機で聴いて、「かっこいい!」と思って即買いでした。
やっぱりブラジルといえばボサノバのイメージが強いと思うのだけど、彼の場合、ボサっぽさはなくて、ひたすら超良質なポップ・ミュージックなんですね。あくまでブラジル音楽ではあるんだけど、凄く洗練はされているというか。バラエティ豊かな名曲の数々と、スケールの大きなアレンジを体感するとこの時期の彼の充実を感じます。どこかで同時期のスティービー・ワンダーを思わせるという意味の文章を読んだんだけど、なるほどなと納得できる気がします。
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8月 14
ブラジル音楽はいかかですか?
聴いたことがないものが聴きたいって思うんですよ。昔、プログレを聴いてたのも、物凄くとんでもないものが聴けるかも、という期待からだったんだけど、「プログレッシブな型」にはまったものが多くて、う~んと思うことが多いです。僕としてはプログレでなくても他と比較不可能なものだったらいいんですけど。
それとポップであって欲しいってのもあります。例えば「太陽と戦慄」(キング・クリムゾン)とか「Daydream Nation」(ソニック・ユース)とか名盤だけど、毎日聴きたいとか今は思わないです。体力が続かない。
結局ロック外にだんだんそういうものを求めるようになっていきました。ソウルやジャズ、そしてブラジル音楽。面白い音楽ならジャンルは関係ないのです。
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8月 07
久しぶりに参加します。すぐにばてる自分にぴったりの企画。まずはこれ。
Small Circle of Friends /太陽
ここ何年かは夏の定番となってます。特に「さよならサマーデイ」が大好きで。
情熱的なのにクール。
フィッシュマンズ/8月の現状
これはタイトルからの連想。最初に彼らを見たのが夏の終わりごろの野音だったこともあって、なんかこのアルバムも夏のイメージなのだ。だんだん日が落ちていく暗がりの空にふわーっと音が舞い上がっていくのを感じるのが好きでした。
GOMES THE HITMAN /weekend
これはジャケットからの連想。それと「長期休暇の夜」。ほんと目の前に情景がひろがってく歌詞で音はどこまでもさわやかに盛り上がる。他の曲もなんというか青春してていいんだよね。・・・めずらしく邦楽が並んだなあ。夏の楽しい日を、封じ込めてるような曲が僕は好きで、そういう歌詞に含まれるせつなさとかはやはり日本語で直接感じたいと思うのかも知れません。
どれも大好きなバンドなんだけど、いつかじっくり書こうとか思ってるうちに1年経っちゃったな。
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8月 06
たまにはゆっくり長めの記事にするかと思ってたんだけど偏頭痛で駄目でした。あれは思考力を奪うねえ。しょうがないので、薬飲んで寝直し。BGMがないのは寂しいなあとうるさくないのを探してたら、これに行き着きました。漂うアナログシンセ。交錯するピアノ。美しいアルバムです。イーノがらみのアルバムの中でこれが一番好き。
Cluster & Eno
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8月 05
これを聴いたきっかけは昔、アナログで安かったから
一応、例の“Breakfast in America”は知ってたんだけど、別にファンじゃなかったしね。でもこのアルバムはよく聴きます。すっごくクオリティ高いの。1曲の中で何度もはっとする瞬間がやってくるようなフックありまくりな楽曲がそろってて凄い。
というと仕掛けの多いプログレっぽいのを想像するかな?うーん、確かにドラマティックなサウンドだけど、大仰なあまり陳腐になってしまうアレンジは皆無。いろんなタイプの曲があるわりに統一感があって一気に聴けちゃいます。ソングライターが二人いて競い合ってるっていうのも、ビートルズ以来の英国のバンドの伝統って感じで好感が持てます。
ていうか1曲目のイントロからじわじわ盛り上がってかっちょいいピアノソロになだれ込む‘School’にやられたんだよね。ほんと名曲です。
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