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ランニング・ワイルド

2曲目のAirmail Specialがいいんだよね。先日、なにげなく試聴機で聴いたとたん耳を持って行かれてしまい、購入しました。初山中千尋です。

本作はBennie Goodmanトリビュートということで企画モノらしい。編成もレギュラーのトリオ、プラス、クラリネット、ヴァイブラフォン、ギターを加えたセクステット。この編成のアルバムも初とのこと。しかし、このプラスの部分がとっても気持ちいいのです。僕はもともとはロックを聴いていたのでギターサウンドが好きなのは当然としてヴァイブラフォンの音も昔から好きで、いままでもヴァイブラフォン入りのアルバムを何枚かここで紹介したことがあります。

僕はやっぱり典型的なモダンジャズがあんまりぴんとこない人なのかも知れない、と思うことがあります。

こういうのが本筋の山中千尋の音楽なのかな?いいと思うけど、これだと今の僕だと買うところまでいかないだろうと思ったりする。ちょっと内側に沈み込んでいくような重たい音な気がして。こういうのが聴きたくなる時もあるんだと思うけど。

このアルバムは音が陽性というか、楽器がぶつかり合うごとに音が舞い上がっていく感じがして聴いてて盛り上がれるのがいい。ちゃんとゲストのにそれぞれきっちり見せ場をつくってるのもいいし、かと思えば突然前に出てきて美味しいところを持って行ったりして、飽きさせない。スローテンポの曲のマイナーなメロディもクラリネット、ヴァイブラフォンを効果的に使って深刻な雰囲気というよりはほっとさせてくれる仕上がり。超有名なメロディとオリジナルなメロディが、古き良きジャズと現代のジャズがそこここで交錯しているんだけど、全然奇をてらった感じにならず、一気に最後まで聴き通せてしまう。とってもエンターテイメントな作品だと思います。

しかし、このアルバム、山中千尋はわりと後ろにいて目立たないパートも多いのだけれど、アルバム全体のまとまりは素晴らしいですね。ピアニストに止まらない、才能ある人なんだな。

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