20年前、へヴィーローテーション中でした

前回とはまったく違うジャンルのアルバムについて書いてみます。今までも何回か触れたことがあるのですが、かつて僕は、メタラーであり、ギターソロ至上主義者でした(ギターソロがない曲はロックではないと思っていた)。80年代、バンドブームの前にジャパメタが流行っていて、中学・高校の頃はかなり聴いてました。有名なのはラウドネスとかアースシェイカーとか44マグナムとかかな?僕もそれらのバンドを聴いていたのですが、それよりも好きなバンドがありました。それがDead Endです。


なんか凄い衣装を着てますけど、ヴィジュアル系じゃないですよ。ヴォーカルのMorrieはそちら方面に結構影響を与えているそうですが、ギターは様式美していて、ベースはグラム系、ドラムはプログレ出身とバックグラウンドがバラバラなメンバーの集まりでした。一応ヘビーメタルの枠には入っていたけれどもアルバムが出るたびに当然のように音楽性が変わっていき、最後に出るZEROではその枠からもはみ出てしまい解散しました。

shambara[+2]

彼らの出した4枚のアルバムはどれも好きですが、中でも好きなのがぎりぎりヘビーメタルに止まっている、このshambaraです。You Tubeでいろいろ観てたら懐かしくなってしまい、iTunes Storeでポチってしまい、ほぼ20年ぶりにちゃんと聴いたんですが、やっぱりいいアルバムという思いは変わりませんでした。当時一番気に入っていたギターソロはトリッキーかつ個性的なフレージングではあるんだけど、いかにもヘビーメタルしていて「懐かしいなあ」という印象なんですが、楽曲とアレンジは今の耳で聴いても古くさくないし、いいな、と思います。

このクオリティはもちろんバンドの地力があってのことですが、プロデューサーの岡野ハジメの力も大きいんじゃないでしょうか。彼が当時やっていたバンド、Pinkの影を結構感じます。メタル系のバンドらしからぬ、ファンキーさや、プログレっぽさとか。あるいはメンバー自体に様々な趣向があったのが、プロデューサーの手によって表面に出てきたのかもしれないな。

結局このバンドが最後に好きになった日本のヘビーメタル系バンドになりました(洋楽ではガンズ)。ジャンルにくくりきれない音楽が好きなのはこの頃から変わらないみたい。再結成してアルバムも出したそうだけど、どんな音なんだろう?

それにしてもラストの‘I Can Hear The Rain’はやっぱりいいなあ。サビの繰り返しがとても印象的。名曲です。

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