The Mike Westbrook Concert Band/Celebration

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Celebration

 いろんなCDを脈絡なく紹介している今日この頃ですが、ここ1年くらいよく聴いてるのはジャズ系の音です。それも本場アメリカではなくてヨーロッパのジャズ。まずはロック同様イギリスから攻めるかってことでブリテッシュ・ジャズをちょくちょく買ったりしてます。

 今回紹介するMike Westbrookもイギリスのジャズ・ミュージシャン。いつかこの人の別のアルバムのことも書いたけど、彼の音楽はロック好きが聴くジャズとしてはとっつきやすくていいなあと思います。これは彼のデビュー作でまだロック色はまったくないのですが、すっと彼の音の世界には入れます。今まで聴いたどのアルバムにもスリリングな演奏と親しみやすいメロディがいい感じでブレンドされているんですが、こうした個性はすでに健在です。

 とはいえ3rdから5thあたりのソフトマシーンと同傾向の音楽なので僕にとっては何の違和感もなかったのですが、ふつーのロック好きがとっつきやすいと思うかどうかは定かではありません。まあ前回のYESほどの分かりやすさはないですね。「YESが分かりやすい!?」というような方には厳しいかも。ジャズロックとかクリムゾンのアイランズとかがいけるのなら十分はまれると思うんですけどね。

 それとジャケットをみたからそう思うのかもしれないけど、なんとかいうか若々しくて溌剌とした演奏がこのアルバムの魅力だと思います。ここから俺たちが新しい音楽を始めるんだ・・・みたいなね。

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Salle Gaveau/Alloy

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 先日東京に出張した時、夜、時間が出来たので、いそいそと渋谷のhmvへ出かけました。いつものように上の階から攻めようとJAZZのコーナーに立ち寄った時にかかってたのがこれです。

Salle_gaveau

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Blossom Dearie/Blossom Dearie

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眼鏡とピアノと彼女の小粋な歌があれば

Blossom Dearie

 何度かこのブログでも話題にしているBlossom Dearieだけど、きちんとジャケットを載せて紹介するのは初めてかな?眼鏡ジャケとしても秀逸なこのアルバムを閉店間近のタワーで買ってきました。まだこれは持ってなかったんですよね。

 最近70年代にでたアルバムが再発されてきている彼女ですが、これは50年代にVERVEからでた完璧にジャズしているアルバム。でも彼女が歌っているだけでうきうきしてくるような雰囲気はこの頃からすでにあってとてもいいです。ジャズシンガーぽくない軽い歌声はジャズばっかり聴いているんじゃない人のほうに受け入れられそうな気がします・・

 とか書いてますがジャズ好きはほんとにこの声が苦手な人が多いのでしょうか?周りにジャズマニアがいないからよくわからないのですが。確かにむちゃくちゃ歌が上手い、というタイプではないし、ロリータヴォイスなんて書かれ方もよくされますけど、今となってはそんなに強調することでもないような。くるくると曲によって表情が変えていく表現力豊かな歌い方が彼女の魅力だとおもうんですよね。彼女のひくピアノも表情豊かにうたっててとてもいいですよね。

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マイ・オールタイム・フェイバリットになるかも

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 仕事とかで忙しかったりして余裕がないと趣味に時間が割けなくなるんですよ。本なんかは全然よまなくなっちゃうし、ネットにもいかなくなる。まあiPodで通勤で音楽を聴くくらい?それすらしなくなるとやばい。

 で、そんな時は自分にむかって「音楽くらい聴こうよ」ってことでこのアルバムをセレクトしてみるのが今年の4月以降の僕の流儀。Kenny Clarke-Francy Boland Sextet“Calypso Blues”。もう何回聴いたかわからないくらい聴いてるんだけどやはり素晴らしくて。溜息とともにやっぱり音楽はいいねえ、と思う。それからCD屋にいったり音楽系サイトにいくのを再開する・・・今年は仕事と頭痛に付きまとわれたのでこの繰り返しでした。彼らのBig Bandもいいんだけど、このメンツでの演奏がとにかく気に入ってるのです。

 迸る熱い瞬間はあるけど基本は優雅で端正。あくまでも曲をきちんと聴かせるアレンジ。それでもにじみでる緊張感。ラテンの軽やかなリズムとヨーロッパの香り…。ここ数年で一番気に入ったアルバムかもしれない。ここからSahib Shihab にいったり、他のヨーロッパのジャズを聴いたりもしました。

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[re:jazz]/expansion

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Expansion

 何回も頭の中で、‘People Hold on’が‘Promised Land’が‘Finally’がそしてハービーの‘Rock it’繰り返し、流れる。なんだかえらい気に入ってるみたいだ。試聴したときからよいのは分かってたんだけど、よく出来すぎていて飽きちゃうかな、とも思っていたので自分でも意外だった。上記の曲にはクラブ・ヒットした曲とモノホンのジャズが混在してるのだけど、全然違和感がないのが素晴らしい。彼らはきっとフロアで何が受けるかも良く知っていて、でも同時にジャズも大好きなんだろう。

 [re:jazz]はもともとはクラブ・ジャズ系のレーベル、インフラコムのヒット曲をジャズにしちゃおうという企画もののプロジェクトだったんだけど、3作目の本作で初めてオリジナルを収録したりしてバンドとしてのアイデンティを確立しているみたいだ。オリジナルも結構いい曲が揃ってると思う。どうしてもカバーに耳がいっちゃうのはそれが、とてもいい曲、かつジャズアレンジして時に映える楽曲だからだろう。そしてアレンジの妙。‘Rock it’とかすっごい新鮮に響く。僕はフロアの住人ではないので、クラブ側のヒット曲の原曲は知らないんだけど、やはり斬新な料理がなされてるんじゃないだろうか?原曲もいいんだろうなあ。

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Michael Naura Quintet/European Jazz Sounds

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Michael_naura_quintet

 試聴するときに重要視してるのは「何度も聴いて飽きないか?」ということだ。家であるいはiPodで繰り返し聴く様子を思い浮かべ、何曲か飛ばしながら聴いてみる。結構真剣勝負だ。自分が好きな曲調でも、「これは飽きるだろうな」と思うパターンも多いし、逆にまったく聴いたことのないタイプのものでも、「これはいけるかも」と思うときもある。かっこよすぎて、家で聴くのはちょっと合わないなあって場合もあるし。レコ屋で逡巡しまくることが最近多いかも。

 それだけにぐぐぐっともって行かれそうになった時はほんと嬉しい。そうそうあることじゃないけどね。今日挙げてみたのは昨日試聴してよさげだったので買ってきたアルバムで60年代のユーロジャズもの。ジャズはずっと聴けるものとダメなものの判断が難しいんだけど、ぴんとくるものがあったので冒険してみた。帰ってきて発売元の澤野工房のウェブでの触れ込み(ヨーロッパジャズの黄金期、1960年代を彩る名盤。従来のジャズファンを超えてクラブDJ達からも圧倒的な支持を集めているこのアルバムが、ついに「超激レア盤」から「必須盤」へと変貌を遂げます→澤野工房による解説)でおしゃれすぎるかなあ、と思いながら聴いてみたんだけど曲が進むごとにこれはいいやと当たりを確信。二度三度と繰り返し聴いてるうちに、再発してくれてありがとうと澤野工房に感謝してた。

 ピアノ、アルトサックス、そしてはっとさせられるヴィヴラフォン。洗練された音の1つ1つが快い。4曲目の展開のかっこよさ、5曲目のメロディの美しさが特に印象に残ったけど、全曲いいです。ジャズって万人に薦められるものではなかったりするけど、これは難解さはまったくないし、音楽好きなら試してみる価値はあると思うよ。澤野工房(試聴あり)

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Gary Bartz/Music Is My Sanctuary

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 暑いよね。街では祭りをやってるんだけど出かける気もせず、なんかスカッとするものがなかったかなとCD棚を眺めるインドアな日曜日の午後。で、思いついたのが彼女。シリータ・ライト。僕はこういうソウルフル過ぎない軽めのヴォーカルが好きなんだよね。羽が生えてるような声。彼女の1st“Syreeta” ももちろん好きなんだけど、今日聴いてたのは彼女がゲスト参加しているゲイリー・バーツのこのアルバム。ジャズサックス奏者のソロなんだけど、凄くファンキーかつグルーヴィー。でも熱くなりすぎない微妙なバランスがいい。ゲイリー・バーツのサックスも情感が溢れてるんだけど過剰過ぎないところがいい。そして要所に効果的に挿入されるシリータ・ライトのヴォーカル。凄く気持ちがいい。普段はそんなに聴くタイプの音じゃないんだけど、この季節になると妙に恋しくなる。

Music Is My Sanctuary

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Sahib Shihab/Sahib Shihab and the Danish Radio Jazz Group

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ジャケットも渋くてイイ!!

Sahib_shihab_drjg

この人の存在はKenny Clarke – Francy Boland Big Bandでフルートを吹いてたので知りました。彼のリーダー作である本作は激レア盤を澤野工房がCD化したものらしいのだけど、なんでレアだったのかなって思わずにはいられない、魅力的なアルバムでした。なんといっても曲が素晴らしいし、その楽曲の魅力を引き出すような緻密なアレンジがいい。このアルバムはデンマーク盤なんだけど、ヨーロッパのジャズはアメリカのそれとは明らかに違った感触がありますよね。こっちのほうが楽曲重視というか。前にも書いたような気がするけど、申し訳程度に曲のテーマを演奏して後はアドリブ合戦みたいなものより、こういう分かりやすいかっこよさに惹かれます。1曲1曲は短いし、引き締まった演奏で冗長な部分というものがないので、まったく退屈する瞬間がありません。ジャズを聴いてみたいけど何を聴いていいか分からないという人には最適かも知れないですね。

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Kenny Clarke-Francy Boland Sextet /Calypso Blues

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極上「笛ジャズ」

Calypso_blues

 KENNY CLARKE-FRANCY BOLAND BIG BAND“OFF LIMITS”が好きでその流れで買ってみたんだけど、とても気に入ってしまった。こちらはBIG BANDではなくSEXTETなので音の洪水で圧倒されるって感じではなくて、落ち着いた演奏なんだけど、ひとつひとつの音に説得力があって耳が吸い寄せられていく。気品に満ちた音が静かに燃え上がっていく感じが素晴らしくて、今週はこればっかり聴いてたな。

 ところで僕はジャズのいいリスナーではないと自覚している。モダンジャズの名盤と呼ばれているもので気に入ってるものは、もちろんあるのだけど、ジャズロックやジャジーな雰囲気のポップ(スタカンとか)の方が聞く回数は多いかも知れない。アドリブの応酬に酔いしれるというよりは、ロックにはない、リズムやコード感を求めて聴いているのだと思う。このアルバムのFrancy Bolandのアレンジは各人の活躍の場を与えつつも、基本的な曲そのものの魅力を引き出す素晴らしいものだ。

 収録曲はタイトルにもあるようにラテン系のものが多い。具体的に説明できるほど詳しくはないのだけど、サンバ、アフロ・キューバン、チャチャ、カリプソ…ドラム、パーカッションなどで繰り広げられる打楽器の躍動感溢れる演奏に耳を傾けてると様々なリズムが聴こえてきて楽しい。特にFats Sadiはマリンバ、ヴィヴラフォン、ボンゴと大活躍で、Sahib Shihabのフルートと並んで曲の雰囲気を決定付ける役割を果たしていると思う。数曲あるヴォーカルナンバーの雰囲気がインストナンバーとあんまり変わらないのはアドリブのみで突っ走る曲が少ないからからかも知れない。

 どの曲もいいのだけど、特に‘Lorraine’という曲の、Sahib Shihabのフルート、Fats Sadiのマリンバの独特のムード、‘Invitation’の静かな曲調から後半、Fats Sadiのボンゴが炸裂するところとかが気に入っている。ちなみにフルート入りジャズを自分の中では「笛ジャズ」って呼んででよく聴いてるのだけど、このアルバムでのSahib Shihabのフルートは本当に素晴らしくて聞き惚れてしまう。ソロアルバムもあるらしいのでそちらも聴いてみたいな~。

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Lefties Soul Connection/Hutspot

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lefties_hutspot

 これも試聴機買い。圧倒的なかっこよさ。ギター・ベース・ドラム・オルガンのすべてが怒涛の進撃。とくにドラムが凄い。オランダのファンク・バンドで、クラブ系の人たちにも大人気、らしい。こういう無闇にタイトなリズム・セクションはHIPHOPの人たちも好きだろうなあ・・・。ギターやオルガンのフレーズもいちいちオイシイしな~。あちこちで書かれてて僕もそう思うけどJAZZMAN RECORDSファンにもおすすめ。といってもジャズ色はほぼないから、ロック好きの人も聴いてみる価値はあると思う。後期のZEPが好きなひととか。と思って、LED ZEPPELIN“PRESENCE”を引っ張り出して聴いてみたんだけど、昔のアルバムってドラムの音小さいのな。ボーナムはやっぱり凄いけど。

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