Tempest/Tempest

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ブリテッシュ・ハードだっ。でも変

テンペスト

むかーし紹介したこのアルバムでもギターを弾いていたホールズワース先生がロックしまくるアルバムです。ここでUKが出てたんですが、先生のギターならこれだなーとレコードをひっぱりだしてみました。で、聴いてみると、しょっぱなからリフとかは完全に70年代のハードロックよ、なのにソロになるとあの独特の流麗な早弾きが炸裂。かっちょえー。なんかもりあがっちゃって何回かリピートしてしまいました。

曲もよく練られていて飽きがこないし、ギターと楽曲が不思議な調和を保ってて、他のバンドには見られない独特の雰囲気があります。ラストの曲では先生のヴァイオリンも聴けます。これがまたいいんだよねえ。

ちなみに先生は例によってこれ1枚で脱退。後任はオリー・ハルソール。かれもジャジーにもロックにもいける人ですが、完全にギターと曲が溶け合ってなくてミスマッチで聞かせるところがありますね。どっちも好きですが、Tempestとしてはホールズワース先生がいた1stのほうが好きです。ハルソールはケヴィン・エアーズとやってた頃のプレイが力が抜けていて好きかも。

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The Mike Westbrook Concert Band/Celebration

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Celebration

 いろんなCDを脈絡なく紹介している今日この頃ですが、ここ1年くらいよく聴いてるのはジャズ系の音です。それも本場アメリカではなくてヨーロッパのジャズ。まずはロック同様イギリスから攻めるかってことでブリテッシュ・ジャズをちょくちょく買ったりしてます。

 今回紹介するMike Westbrookもイギリスのジャズ・ミュージシャン。いつかこの人の別のアルバムのことも書いたけど、彼の音楽はロック好きが聴くジャズとしてはとっつきやすくていいなあと思います。これは彼のデビュー作でまだロック色はまったくないのですが、すっと彼の音の世界には入れます。今まで聴いたどのアルバムにもスリリングな演奏と親しみやすいメロディがいい感じでブレンドされているんですが、こうした個性はすでに健在です。

 とはいえ3rdから5thあたりのソフトマシーンと同傾向の音楽なので僕にとっては何の違和感もなかったのですが、ふつーのロック好きがとっつきやすいと思うかどうかは定かではありません。まあ前回のYESほどの分かりやすさはないですね。「YESが分かりやすい!?」というような方には厳しいかも。ジャズロックとかクリムゾンのアイランズとかがいけるのなら十分はまれると思うんですけどね。

 それとジャケットをみたからそう思うのかもしれないけど、なんとかいうか若々しくて溌剌とした演奏がこのアルバムの魅力だと思います。ここから俺たちが新しい音楽を始めるんだ・・・みたいなね。

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GENESIS/THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY(幻惑のブロードウェイ)

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The Lamb Lies Down on Broadway

 こないだも同じようなことを書きましたが、片頭痛は週末に出やすくて昨日は薬を飲んで寝込んでました。夜にはなんとか回復してたのですが、今度は眠りすぎて、2時過ぎになっても目がさえまくり。仕方がないのでなんか音楽でも聴きながら横になろ、ってことであんまりうるさくなくてお気に入りのアルバムをチョイスしたのが、これです。ピーガブ期ジェネシスの最終作、「幻惑のブロードウェイ」。学生時代散々聞き倒したアルバムなので、安心して身をゆだねられる。どこかわからないところに連れて行かれる感じがすばらしい。いいなあと思いつつ就寝。

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Julie Driscoll, Brian Auger & The Trinity/Streetnoise

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69年発表・アナログ2枚組の大作

Streetnoise

 最初に聴いたときはちょっとくどい感じがしたんですよ。もっとジャズっぽい感じのクールな音を想像してたので、Julieの声は頑張りすぎなんじゃないかとか思ってしまってて。でもよく考えてみるとこれ、ロックが一番わけの分からないパワーを持ってた時代にイギリスで作られたアルバムなんですよね。当然そうした空気はアルバムにたっぷり反映されていて、そう思って聴くとなんかすっかり違った音に聴こえてきました。

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Television Personalities/And Don't The Kids Just Love It

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And Don't the Kids Just Love It

 なんかがちゃがちゃしたのが聴きたくなり、久々にTelevision Personalitiesのこれを引っ張り出してかけて見る。ご多分に漏れず、僕も‘I Know Where Syd Barrett Lives’が聴いてみたくて買ったんだけど、いつのまにかアルバム全部が好きになってる。

 このCDを買ったのはGuitar Pop Jamboreeのイベントに行ってた頃だから6、7年前だと思うんだけど、これを聴くとその頃のことを色々思い出す。といっても単に懐かしいっていうだけでもなく。今よりも音楽に積極的に接してたかなあとかね。ライブやイベントに出かけたり、自分でやったりして、自分も何か出来ないかなあと考えていたかも知れない。

 Television Personalitiesの好きなところは好き勝手にやってる感じだ。へろへろな演奏、よれよれな声で耳に残るポップなメロディを撒き散らす。あの頃の僕は音楽的なルーツ?知ったことか、という感じの根無し草な雰囲気の音がたまらなく好きだった。こないだ書いたMighty Babyもサイケを通過した当時としては摩訶不思議な演奏だったと思うけど、今の耳で聴くとロックのもとになっている様々な音楽との連続性がまだ残ってる。まあTV’sだって改めて聴くと、英国的なひねくれポップの系譜に連なる音だけど、R&Bやロックンロールそのものとは距離を感じる。ヴェルヴェッツ直系のギターバンドのさきがけなんだよな。

 シンプルでラフ過ぎる演奏。へたっぴなヴォーカル。でもダン・トレーシーのソング・ライティングは素晴らしい。この記事書くために例によっていろいろみてたら、新譜出てるんだね。ダンは行方不明になって久しいと思ってたんだけど、嬉しいな。

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Mighty Baby/Mighty Baby

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Mighty Baby

 最近ジャズ系にかたよってたのでたまには違うのを聴こうかと手に取ったのはこれ。書く前にいろいろ調べてたんだけどあんまりネットで取り上げてる人はいない。すげーマニアックなバンドなのかな?Actionというバンドの後身にあたるらしいが、Action自体が知る人ぞ知るという存在らしい。Paul WellerがActionのファンらしいが。てことはモッズ系?

 でも後身たるMighty Babyはメンバー、特にヴォーカルが違うせいか、そういう音ではない。69年英国産ロックらしい説明しにくい音だ。ブルース・ロックとかジャズ・ロックとかいう何とかロックみたいないわれるようになる前のロックなアルバム。1曲目のサックスのメロディが強い印象を残すんだけど、その曲も含め、それほど複雑で気をてらった曲構成ではないし、ジャケットから想像されるような、サイケな演奏でもない。ジャムっていくうちに曲がどんどん変化していく感じがいかにもこの時代の音って感じだけど、冗漫さは感じられないのはセンスのよさ故?ヴォーカルのメロディとコーラスがよい、というか練られているのも飽きがこない原因かもしれない。ああ、説明しにくいなあ。

 昔、「ルーツ・オブ・ブリティッシュ・ロック」という本でこのバンドの記事を読んだとき、なんか凄そうだとずっと気になって、数年後CD屋でこのジャケットを見かけたときに買ってみたんだけど、そういうインパクトをこの文章であたえるのはとても無理そうだ。このアルバムにはActionの音源がボーナストラックで付いてるんだけど、これは60年代のブリティッシュ・ビートの流れで説明できそうな音なんだよね。メロディやオルガンのフレーズが妙にクラシカルで時代が感じられるのもいい。普通に曲も演奏もいいし売れてもおかしく音。売れなかった、というか正規なアルバムも出なかったらしいけど。Mighty Babyはこれよりもゆるくてメロディはいいけどポップさに欠ける。だからこれがMighty Babyの個性なんだと思うけど、それ故マニアックな存在にとどまったんじゃないだろうか?

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Scritti Politti/White Bread Black Beer

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何度聴いても飽きが来ない

White Bread Black Beer

 “Cupid & Psyche 85”の頃とちっとも変わらないあのグリーンの声が聴こえてきた。例えばPrefab Sproutのパディ・マクアルーンやかつてのブライアン・ウィルソンのような透き通った哀しい歌声。周りの空気さえを浄化させてしまうような声が好きだ。グリーンの声は彼らよりは甘いかな?でも素晴らしい。今回はその最高の声がたっぷり聴ける。グリーンにしては素直な楽曲、リズムが強調されていないアレンジは“Cupid & Psyche 85”の頃の斬新さ、鮮やかさはないのかもしれない。でも新しさだけが彼の音楽の価値ではないと思う僕はとても気に入っている。幾重にも重ねられたグリーンの声が耳に快い。やっと自分の声の価値に気づいたのか、という感じだ。

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1974年9月8日 日曜日 ドゥルーリィ・レイン劇場のロバート・ワイアット

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今週はこればかり聴いてました

Theatre Royal Drury Lane

 下半身不随になる原因となった例の事故からの復帰ライブなんだけど、ほんとに特別な雰囲気がかもし出されていて何度聴いてもあっという間に引き込まれてしまう。彼を敬愛し、音楽的にも深い繋がりを持つ仲間たちの音楽による対話がとても素敵なのだ。そこにはエゴはなく、ロバート・ワイアットの素晴らしい音楽を最良の形で表現したいという想いに溢れている。・・・なんだか胸がいっぱいになるよ。個人的には今年のベストですね。音楽を聴き続けてよかったという瞬間を今年も味わえてよかった。

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Hatfield and the North/The Rotters' Club

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聴いてると優しい時間が流れるのだ

rotters_club

 ジャジーなフレーズ満載だけどジャズじゃない。とても影響は受けているんだろうけどフュージョンではない。時代的にプログレの影響はあるんだろうけど、プログレとも違う。どこか浮世離れしていてユーモラスでポップな彼らの資質はやはり出発点にサイケデリック・ムーブメントがあるカンタベリーの出自のせいだろうか?

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THE PENTANGLE/Basket of Light

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プログレッシブ・ジャズ・ブルース・フォーク?

pent

 とりあえず、無理やりジャンル分けしてみる。なんだかとてつもなく難しい音楽みたいだな~。じっさいは結構メロディは綺麗だし、プログレみたいな長い曲もないので聴きやすい。

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