KSP-10

いとこがオーディオ好きなのですが、話をするたびにいうのですね「真空管アンプが欲しい」と。なんでも音が全然違うらしい。ブログとかいろいろみるとシングルアンプをフルレンジで鳴らすと絶品とか。アルテックA7最高とか。でも38cmのウーハーとか部屋に入らんし。などと思いながらある日ヤフオクでなんとなく「アルテック フルレンジ」で検索をかけたら冒頭のスピーカーが出品されていたのです。神戸音響工房のKSP-10。スピーカーユニットはアルテックのCF404-8Aで口径は10cmほどの小さなもの。エンクロージャーはアサダ桜集成材を使った贅沢なつくり。にしても凄い値段です。CF404-8Aはすでにディスコンなのでこれが最後の1セットということでメーカーさんが出品していました。

この最後のっていうのに自分は弱いんですよね。ルックスも高級感あるし。一週間悩んだすえ、定価の半額ほどで落札しました。去年の10月のことです。実際届いたものをみると、予想以上にものとしての魅力がありました。やっぱり本物の木はいいよね。B&W685のチェリー柄だけど塩ビだもんなあ。

さっそくAtoll in 50seにつないで音出し。レンジ狭!というのが最初の感想。高い方も低い方も出ません。そのかわりヴォーカルが濃く実に魅力的に鳴ります。生々しいんですよね。バックの演奏もきちんと鳴っているんですが、少し後ろに下がった感じになります。B&W685のバランスのとれた音とはえらい違いです。ただしB&W685の高音が若干うるさく感じることが多かったのでこの点ではよかったのかな?シンバルの音とかはKSP-10の方が自然ですが、バスドラとかベースの音は軽すぎて物足りません。最近のロックは迫力に欠けるし、打ち込み系も楽しめない…。自然とジャズやブラジルものなんかを聴くことが多くなりました。ジャンルを選ぶスピーカーはなんでも聴く自分としては厳しいのかなあ。

そんなとき、県内で真空管アンプを作っている工房を発見、試聴しにいくことにしました。やっぱりアルテックには管球が合うんでは?という単純な理由です。ダメだったらスピーカーはオク行きかなあと思いながら。(この項続きます)

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