VISITORS 20th Anniversary Edition (初回限定盤)(DVD付)

 こないだ金曜日に佐野元春が「僕らの音楽」という番組に出てまして、爆笑問題のとのトークとともに3曲やってくれたんですが・・・一番よかったのが新曲だったんですよ。うわー相変わらず現役だなあとうれしくなっちゃいました。そういうわけで新譜はポチすることに決定。でもって元春聴きたいなあと思ってもCDで持ってるのは『No Damage』しかないなあと思いつつレンタル屋に出かけました(先週かりたYESのアルバムを返却しに)。佐野元春のところを見てみると初期のアルバムが多くて最近のは多くないみたい・・・と『VISITORS』がある・・・てことで借りてみました。

 ちゃんと聴くのは20年ぶりくらいでしょうか?当時新譜として聴いたわけですが、『No Damage』を聴きまくった身としては正直めんくらったかなあ。当時テープの貸し借りをした友達が「これが最先端らしい」っていってるし、あの佐野元春のアルバムなんだから凄いに違いないと、一生懸命聴いたけど・・・もっとメロディが欲しかったんだろうね・・・完全にはなじめなかった。だからその後はあまり熱心なリスナーじゃなかったかもしれません。今はメロディがなくても好きな音楽はたくさんあるので、聴けるだろうとは分かってたけど、CDをかけるまでは古臭いとか感じたら嫌だなあと思ってちょっと緊張しました。ほら当時最先端のものって逆に古く感じることってあるでしょう?

 でも全然杞憂でした。すげーかっこいいの。ドラムとかシンセとかはいかにも80年代してるんだけど、音楽自体がまったく古びていないんですよね。ヒップホップの強い影響下にあるヴォーカルも、ラップともまた違ってて凄く新鮮でした。早口で性急で・・・強いビートと一体化したそれはくっきりとその意味を保ったままリスナーの耳に突き刺さってきて・・・そういう部分はヴォーカル・スタイルがかわろうが今までの佐野元春のまま。彼の他にビートを感じさせてなおかつに歌詞が聴き取れるヴォーカルが日本にどれだけいるだろうか、と考えてしまいます。自分は歌詞カードを読みながら音楽を聴くのってまどろっこしくて好きじゃないんですけど、その点佐野元春を聴くとごく自然にその歌の世界に入れるのがいいなあと思います。まあ彼の場合歌詞も素晴らしいから歌詞カードもしっかりみてしまうんですけど。

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