やっぱり気持ちいいや。

E2-E4

 シンセによる反復フレーズを延々聴いてるといつも蕩けそうになる。執拗に繰り返されるリズムに身をゆだね、その上を流れる音の微かな変化を耳で追いかける。そうしてはまっていく電子音の海の彼方からやがて彼のギターが聴こえてくる。縦横無尽に駆け巡り、切り裂き、舞い上がる。その音の風景にずぶずぶともぐりこんでいく快さ!

 と最初からこう思ってたわけではない。凄いらしい、と雑誌かなんかで読んで買ってはみたもののぴんとこなかった。いまいちよさが分からないまま2,3回聴いた後は何年もCDラックに眠ってしまいいつしか忘れ去られた。その頃はやたらとCDを買ってたので、頭の中では失敗リストに入ってしまったものについてはそういうことがよくあったんだよね。でもあるとき・・・竹村さんが好きになったからかな、ふと聴いてみる気になった。すると凄い勢いで音が自分の中に入ってきた。なんかこれ、凄いいいかも。僕はこの音に包まれながら目を瞑った。そしてず~とこのまま続くといいなと思った。それ以来このアルバムは僕にとって特別なものになった。

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