ジャケットも渋くてイイ!!
この人の存在はKenny Clarke – Francy Boland Big Bandでフルートを吹いてたので知りました。彼のリーダー作である本作は激レア盤を澤野工房がCD化したものらしいのだけど、なんでレアだったのかなって思わずにはいられない、魅力的なアルバムでした。なんといっても曲が素晴らしいし、その楽曲の魅力を引き出すような緻密なアレンジがいい。このアルバムはデンマーク盤なんだけど、ヨーロッパのジャズはアメリカのそれとは明らかに違った感触がありますよね。こっちのほうが楽曲重視というか。前にも書いたような気がするけど、申し訳程度に曲のテーマを演奏して後はアドリブ合戦みたいなものより、こういう分かりやすいかっこよさに惹かれます。1曲1曲は短いし、引き締まった演奏で冗長な部分というものがないので、まったく退屈する瞬間がありません。ジャズを聴いてみたいけど何を聴いていいか分からないという人には最適かも知れないですね。
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