4月 30
極上「笛ジャズ」
KENNY CLARKE-FRANCY BOLAND BIG BAND“OFF LIMITS”が好きでその流れで買ってみたんだけど、とても気に入ってしまった。こちらはBIG BANDではなくSEXTETなので音の洪水で圧倒されるって感じではなくて、落ち着いた演奏なんだけど、ひとつひとつの音に説得力があって耳が吸い寄せられていく。気品に満ちた音が静かに燃え上がっていく感じが素晴らしくて、今週はこればっかり聴いてたな。
ところで僕はジャズのいいリスナーではないと自覚している。モダンジャズの名盤と呼ばれているもので気に入ってるものは、もちろんあるのだけど、ジャズロックやジャジーな雰囲気のポップ(スタカンとか)の方が聞く回数は多いかも知れない。アドリブの応酬に酔いしれるというよりは、ロックにはない、リズムやコード感を求めて聴いているのだと思う。このアルバムのFrancy Bolandのアレンジは各人の活躍の場を与えつつも、基本的な曲そのものの魅力を引き出す素晴らしいものだ。
収録曲はタイトルにもあるようにラテン系のものが多い。具体的に説明できるほど詳しくはないのだけど、サンバ、アフロ・キューバン、チャチャ、カリプソ…ドラム、パーカッションなどで繰り広げられる打楽器の躍動感溢れる演奏に耳を傾けてると様々なリズムが聴こえてきて楽しい。特にFats Sadiはマリンバ、ヴィヴラフォン、ボンゴと大活躍で、Sahib Shihabのフルートと並んで曲の雰囲気を決定付ける役割を果たしていると思う。数曲あるヴォーカルナンバーの雰囲気がインストナンバーとあんまり変わらないのはアドリブのみで突っ走る曲が少ないからからかも知れない。
どの曲もいいのだけど、特に‘Lorraine’という曲の、Sahib Shihabのフルート、Fats Sadiのマリンバの独特のムード、‘Invitation’の静かな曲調から後半、Fats Sadiのボンゴが炸裂するところとかが気に入っている。ちなみにフルート入りジャズを自分の中では「笛ジャズ」って呼んででよく聴いてるのだけど、このアルバムでのSahib Shihabのフルートは本当に素晴らしくて聞き惚れてしまう。ソロアルバムもあるらしいのでそちらも聴いてみたいな~。
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jazz,
レビュー
4月 22
明け方5時ごろにふさわしい音楽
中古屋で安かったから買ってみたんだけど、こういう眠れない夜にはまりそうな音楽を久々に聴いたよ。昔考え事をしたりして眠れなくなった時にCluster&EnoとかDurutti Columnをよく聴いていた。音だけの快楽に誘われていらない思考をしなくてすむのが気に入ってたのだ。このアルバムの音もおんなじ香りがする。・・・最近眠れない夜自体はあんまりないけどさ。
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レビュー
4月 06
もともとはイタリアのレーベルの「民俗音楽シリーズ・ブラジル編」として制作されたものらしい。ジャケットは前に雑誌か何かで見たことがあって、気になっていた。またタワレコに買わされてしまった。わりと演奏はシンプル。ギター弾き語りの曲もあって、Joyceのギタープレイの好きな自分としては嬉しかったりする。饒舌過ぎない演奏なのに彼女と一発で分かるのは凄い。18曲も入ってるのに1曲1曲が短いのであっという間に聴けちゃいます。入れ替わり立ち代わり現れる複雑なリズムと独特のコード感、物悲しいような懐かしいようなメロディ。ブラジル音楽っていいよね~。
Passarinho Urbano/Joyce
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4月 02
金曜日に会社の飲み会があって飲みすぎたせいか週末は動く気が気がしなくて、ぼやっとしてました。頭がいたいせいで昨日は音楽も聴かず、本も読めず。なんとなくテレビを眺めてて。まあ家族が泊りがけで出かけててるせいで勝手気ままにできたのはよかったかな。
今日はまったりしたのばっかり聴いてます。Le Mansというスペインのバンドがあってマキシを一枚だけ持ってるんだけど、ちょっとラテンの入ったアコギの響き、黄昏時が似合う雰囲気が印象的でなかなか気に入ってる。ほんと何年ぶりかに聴いてみたけどやっぱいいよ。続きで800 Cherriesを今聴いてるんだけど、このバンドも独特の浮遊感があって好き。バンドというかユニットね。札幌在住の二人組み。こっちも久しぶりに聴いたなあ。どちらもほんのり音響系。適度にポップ。もっと実験的なのとかハードないっちゃってる音も好きなんだけど、今日はこういうのが心地いい。嶺川ちゃんとかもあとで聴いてみよっかな。
Le Mans/Johnathan Jeremiah
800 Cherries/Romantico
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