Michael_naura_quintet

 試聴するときに重要視してるのは「何度も聴いて飽きないか?」ということだ。家であるいはiPodで繰り返し聴く様子を思い浮かべ、何曲か飛ばしながら聴いてみる。結構真剣勝負だ。自分が好きな曲調でも、「これは飽きるだろうな」と思うパターンも多いし、逆にまったく聴いたことのないタイプのものでも、「これはいけるかも」と思うときもある。かっこよすぎて、家で聴くのはちょっと合わないなあって場合もあるし。レコ屋で逡巡しまくることが最近多いかも。

 それだけにぐぐぐっともって行かれそうになった時はほんと嬉しい。そうそうあることじゃないけどね。今日挙げてみたのは昨日試聴してよさげだったので買ってきたアルバムで60年代のユーロジャズもの。ジャズはずっと聴けるものとダメなものの判断が難しいんだけど、ぴんとくるものがあったので冒険してみた。帰ってきて発売元の澤野工房のウェブでの触れ込み(ヨーロッパジャズの黄金期、1960年代を彩る名盤。従来のジャズファンを超えてクラブDJ達からも圧倒的な支持を集めているこのアルバムが、ついに「超激レア盤」から「必須盤」へと変貌を遂げます→澤野工房による解説)でおしゃれすぎるかなあ、と思いながら聴いてみたんだけど曲が進むごとにこれはいいやと当たりを確信。二度三度と繰り返し聴いてるうちに、再発してくれてありがとうと澤野工房に感謝してた。

 ピアノ、アルトサックス、そしてはっとさせられるヴィヴラフォン。洗練された音の1つ1つが快い。4曲目の展開のかっこよさ、5曲目のメロディの美しさが特に印象に残ったけど、全曲いいです。ジャズって万人に薦められるものではなかったりするけど、これは難解さはまったくないし、音楽好きなら試してみる価値はあると思うよ。澤野工房(試聴あり)

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