12月 09
クラーク=ボラン楽団のお宝盤をゲット!
タワレコから「94年に1500セット限定で発売されたクラーク=ボーラン楽団のお宝盤をイタリアの倉庫にて発見!デッドストックになっていた貴重盤が緊急入荷しました!超限定数の入荷になりますので、ご注文はお早めに!」というメールがきてたので速攻入手。だいぶ前に注文したのがやっと一昨日届きました。
自分のは1307番目みたいです。届いてからずっと聴きまくり。やたらとかっこいいです。
内容は3つに分かれています。
- CD1:‘VOLCANO/‘RUE CHAPTAL’(LIVE AT RONNIE SCOTT’S CLUB, FEBRUARY 28TH, 1969)
- CD2:‘AT MAJESTY’S PLEASURE’(RECORDED AAT MAJESTY’S PLEASURET EMI STUDIOS ,SEPTEMBER 5TH, 1969)/‘OFF LIMITS’(RECORDED AT CORNET STUDIOS, SEPTEMBER 30TH, 1970)
CD1はロンドンのクラブでのライブですが、素晴らしく臨場感に溢れていて圧倒されます。繊細且つパワフルな演奏とどんどん盛り上がっていく会場の雰囲気が最高です。ビッグバンドよりもセクステッドでの気高く気品に満ちた演奏のほうがいい、と思っていたのですが、やはりライブで聴くならこっちですね。ツインドラム、ベース、ピアノ、ホーンが一丸となって突っ走る様は豪快で気持ちいい。この気持ちよさはロックを聴いているのと何ら変わりないです。ちゃんとテーマのメロディもきこえるから分かりやすい。
CD2は2枚のスタジオ盤が収録されていて、‘AT MAJESTY’S PLEASURE’の方はライブと同系統の音。ツインドラムを炸裂する中、華麗なソロが繰り広げられる「Doing Time」がいいです。‘OFF LIMITS’の方は以前紹介したのと同内容。これだけは当時のニュージャズの影響を受けた実験的な内容。かといって聞きづらいとかはなく、パワーの中に新鮮さを加味した強力な内容です。
ジャズ寄りのプログレよりもフリーぽさがない分、聴きやすいかも。ロックファンとかがジャズに入るには凄く適した内容だとおもうんですが、なぜこれが限定なんだろ?特にCD1のライブはめちゃめちゃかっこいいのでこれ単独で再発してくれないかなあ。
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5月 06
大仰すぎないのがいいです
これはなんかの雑誌でジャケットを見たんですよ。記事そのものじゃなくてジャケットが頭に引っかかってて。それでこないだタワーに行ったときにCの棚を探してぐるぐる回ってたら試聴機にこれじゃなくてライブ盤があったんで聴いてみました。良ければこっちも買っておくか、と思ったのですが、僕にはちょっと大仰かな?濃い口かな?と感じたので買うのは保留にして当初の予定通りこの“Ma Fleur”を買ってみました。
結論からいうと気に入りました。ロマンティックな音ではあるけれども過剰に感情に訴えかける音ではないとこがいいですね。弦が入ってる曲もあるけど、控えめ且つ効果的に使われています。重厚になる一歩手前で踏みとどまっている感じといえばよいのか。どちらかというとミニマムなフレーズがさざ波のように繋がっていってゆっくりと視界が広がっていくような音の空間が気に入ってます。
ちなみにインタビュー記事なんかを読むと、
僕がつくったラフ楽曲のイメージをもとに、広告代理店でアート・ディレクターをしている古い友人のギャヴィン・マッグラースが、短編ストーリーの脚本を書いてくれたんだ。その脚本から新たなインスピレーションを得て、各楽曲の歌詞とメロディーを仕上げていった。パーソナルな内容ではなく、短編ストーリーに沿って客観性のある歌詞を書くのは、面白い手法だと思ったんだ
ということらしいです。音とストーリーが相互に影響しあって作られてるんだな。これをもとに映画を作る話もあるそうです。そういわれてみるとサントラっぽくきこえてきます。まだ存在しない架空の映画のサウンドトラック。こういうアイデア、よくあるものであるけど、これは頭でっかちな感じもせず、説明的な音もないのがいいですね。
ジャケットとは違って僕はこれを聴いてると、曖昧模糊とした乳白色の空を思い浮かべました。凍てついた空。誰もいない砂浜にいるような孤独を思わせる音楽。こういう雰囲気は好きだなあ。
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2月 06
ただのロックが聴きたくなった・・・
明らかに昨日から聴いてるFacesのせいなんですけどね。なになにロックとかじゃないただのロック。で頭にうかんだのがこのアルバム。
Trafficにするかなと一瞬思ったんですが、そのオリジナルメンバーであるDave Masonのファーストソロをかけてみました。ロックの歴史ではスワンプロックとの名盤ということになってますが、僕にとってはただのロック。ロックがロックというだけで輝いていた時代を象徴するような・・・。
昔は全然ぴんとこなかったんですよ。派手なテクニックとかドラマティックな展開とかないですもん。イギリス人なのになんかアメリカンな感じだし。歌はいい味は出してすけど、凄いっていうのとは違うような・・・。ギターもものすごい個性的というわけではない。でも圧倒的に曲がいいんですよね。まったく捨て曲がないんですよ。ソングライターとしての才能は元同僚のWinwoodと同じくらいあるんだなあとこれを聴くたびに実感します。演奏も言われてるほど泥臭いと思わないですけど、これはメロディが英国産の典型だからそう聴こえるのかもしれません。メンバー的にはもろ南部な人脈ですもんね。
このアルバムでのMasonの歌とギターは凄いというんじゃないんですけどとても好きです。温かくてせつなくてのびやかで。イントロのアコギの響きと後半から加わるワウワウ・ギターが印象的な‘Shouldn’t Have Took More Than You Gave’とか‘Sad And Deep As You’の優しいメロディラインと歌声、ラストの‘Look At You Look At Me’のギターソロ・・・そこかしこでぐっとくる瞬間がたくさんあります。
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9月 13
今日はほっこりしたくてこれをチョイス。歌詞はちっともほっこりしてないけど・・・。彼女の声が好きです。低めで憂いがあって。楽曲はわりとオーソドックスなフォークロックなんだけど、メロディも演奏も勿論歌声も素晴らしくて、飽きることがありません。彼女の音楽は控えめで押し付けがましいところがないのがいいです。だから何かやり始めるとき、後ろでちょっと何か音がほしいなあと思うとき、かけたりします。
そうすると気分よく作業がすすむんですよ。そしてその何かが終わったとき、いつも思うのです。やっぱりいいよな、エイミー・マンって。で、もう1回頭から聴きなおす。いつもそうなんです。とか書いてる間にアルバム終わっちゃっいました。買った頃はしょっちゅう何かしながら聴いてたよなあ。実はこれ聴くの結構久しぶりなのですがやっぱりいいなあ、と思いました。10年後もそうやって聴いてるでしょう、たぶん。・・・さあ、もう1回聴きながら寝よう。
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9月 11
秋に向けてお気に入りのアルバムを見つけました
nanoをシャッフルで聴いてたらこの‘Dusk Fire’という曲にぶつかりました。Don Rendell & Ian CarrというBritish jazz界が誇る双頭グループが出した“Dusk Fire”というアルバムのタイトルトラックです。jazz rockが好きな僕ですが、これは完全なjazz。でも一瞬もだれることなく凛とした音のつらなりにただため息。家に帰ってからこの2in1のアルバムを繰り返し聴いてます。
もう1枚の“Shades of Blueに入ってる”‘Blue Mosque’も凄くいい。Don Rendell & Ian CarrのうちIan Carrはjazz rock好きには有名なプレイヤーなので僕も聴いてるわけですが、このjazz時代の頃のほうが好きかなあ・・・。ってこのアルバム、買ったときここで触れたことあったっけ?と思って過去記事をたぐったのですがないっぽい。・・・いうくらい印象がなかったわけですね。こういうアルバムにシャッフルで再会というのは僕にはありがちなことではあります。
ところでitunesには大量の曲が入ってるわけですが、nanoじゃ容量がまったく足りません。3Gの15Gもあるんですけどそれでも収まらないです。こないだ出たiPod classicに惹かれる今日この頃。80Gで3万切るんだもんなあ・・・。
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7月 22
実に爽やかなで室温が1、2度下がりそうなアルバムで僕は好きですね。「It’s a Rock Album」ってメンバーが言うほどにロックという感じはしないけれども、バンドぽさは伝わってくるかなあ。
今更なんだけどサム・プレコップの歌っていいですね。ずっと、もうちょっとメロディアスだといいのにって思ってたけど、彼は要するにルーリードみたいに一般的でないやりかたで歌うタイプの歌い手なんだよね。オーソドックスなメロディラインを求めたらダメなんだなあ。
そう思って聴きなおすと凄く心地よく聴こえてくるから不思議なもんです。ただギターのフレーズには80年代ていうかREM以降のカレッジバンドの雰囲気があってロックだなあと感じる瞬間はあるかも。
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6月 17
巻き毛のキリンさんの新譜であります。買ってから結構な頻度で聴いてます。前作よりも気持ち明るめな曲調。べとつかずさらりとしたサウンド。和める歌メロがツボでした。知らない間に入ってた肩の力が抜けていきます。聴いてて思ったのはサウンドは洋楽ちっくだけど、高桑さんのメロディは日本人ぽいということ。このメロディだったら日本語詩の方が似合いそうだと思うのは僕だけ?端々にGreat3の断片を聴くことが出来て複雑な気分です。この路線で本家もやって欲しかった。・・・というのはファンのわがままだけどね。
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6月 10
久しぶりにレンタルCD屋に寄ってみたらあの“Smile”があったので思わず借りてしまいました。そう、未完成で終わったにもかかわらずロックファンの間ではやたら有名で伝説度が高かった「あの」アルバムです。それを2004年になってブライアンが完成させたと知ったときは聴きたいような聴きたくないような複雑な気分でした。
聴いてみた感想ですが、やっぱりいいです。66年の雰囲気もありつつ今のサウンドにもなっておりさすがだなあって感じで。少なくとも「こんなに待たせておいてこれかよ」的な不満はないです。でもBoxに収録されていたSmile Sessionの音源のほうがやっぱり好きかもかもしれません。やっぱりこの頃のブライアンは凄いです。‘Our Prayer’、‘Wonderful’、そして‘Suf’s Up’、やばいです、メロディといい澄み切った声といい・・・。とはいえこうして“Good Vibration Box”まで買ってしまったのは結局“Pet Sounds”にはまったからなんですけど。
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5月 27
こないだも同じようなことを書きましたが、片頭痛は週末に出やすくて昨日は薬を飲んで寝込んでました。夜にはなんとか回復してたのですが、今度は眠りすぎて、2時過ぎになっても目がさえまくり。仕方がないのでなんか音楽でも聴きながら横になろ、ってことであんまりうるさくなくてお気に入りのアルバムをチョイスしたのが、これです。ピーガブ期ジェネシスの最終作、「幻惑のブロードウェイ」。学生時代散々聞き倒したアルバムなので、安心して身をゆだねられる。どこかわからないところに連れて行かれる感じがすばらしい。いいなあと思いつつ就寝。
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