彼の音楽をはじめて聴いたとき、思ったのは「これからは仕方がない、と思わずにすむな」ということだった。良質な音楽は沢山あるし、メロディだけが音楽の重要さだとも思わない。だから初めてビートルズの赤盤を聴いたときのほどの衝撃、あのメロディと歌声、無数にあるはっとする驚きを他の多くのミュージシャンから得られることがなくとも、それは仕方のないことなんだ、と長いこと音楽を聴いてるうちに納得しようと努力してきた。でも、これからは彼がいる。僕と同年代のElliott Smithがそれを満たしてくれるだろうと“XO”を初めて聴いたときに思った。

 聴けば聴くほどメロディもアレンジも素晴らしく毎日通勤中聴きまくった。それからライブにもいった。次に出た“Figure8”も聴いた。これも素晴らしかった・・・こうして彼の音楽は僕には欠かせないものになった。そしてこれからも僕の音楽生活とともにあるんだろうなあ、と思ってた矢先、2003年10月彼はこの世からいなくなってしまった。

Read the rest of this entry »

この投稿にタグはありません。