Fairport Convention/Liege & Lief
や~よ 7月 18th. 2005, 11:08pmこれも新しい音楽だった
初めてイギリスのトラディショナル・ミュージックをロック化した名盤!と紹介される本作。別にそのことに嘘はないのだけど、それで、なんか難しいアルバムだなと思われてる気がします。
勿論、歴史的名盤ではあるのだけど、少なくとも僕はトラッドのロック化ということ自体に反応しているわけではないですね。実際好きなのは‘farewell,farewell’、‘crazy man michael’のようなオリジナル曲の方だし。でもその素晴らしさは、各メンバーが新しいことに挑戦している、という充実感に由来している、と思うのです。
その緊張感、充実感こそがこのアルバムを名盤たらしめているんですよね。そうした挑戦の跡はその音楽が全然革新的なものではなくなっても不思議とはっきり分かるもので、僕はそういう瞬間に出会いたくていろんなものに手を出しているところがあります。ひとつの達成の後、バンドが分裂していくことも良くあることで、残念ではあるけれど、こうしてこのアルバムがあるのでよしとしましょう。
この時点でのメンバーはSANDY DENNY(vo),ASHLEY HUTCHINGS(b),DAVE MATTACKS(dr),SIMON NICOL(g),DAVE SAWARBRICK(vin),RICHARD THONPSON(g)・・・思わず書き写してしまいましたが凄いメンツですよね。このメンバーを手がかりに英フォーク系を聴いていくといろんなバンドにぶつかっていって楽しいと思います。
てなわけで、ここも1周年。なんとか続きました。今日書いた英フォーク・トラッド系は、カンタベリー系とともに目に付いたら買っちゃってて、好きなアルバムが結構あるのでこれからも紹介していくと思います。今の自分は英国一辺倒ってわけじゃないんですけど、やっぱりこの辺は持ってる枚数は多いですね。
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タグ: 70's, trad folk, UK, レビュー