聴いてると優しい時間が流れるのだ

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 ジャジーなフレーズ満載だけどジャズじゃない。とても影響は受けているんだろうけどフュージョンではない。時代的にプログレの影響はあるんだろうけど、プログレとも違う。どこか浮世離れしていてユーモラスでポップな彼らの資質はやはり出発点にサイケデリック・ムーブメントがあるカンタベリーの出自のせいだろうか?

 実験的な音楽は好きだけど、実験的過ぎるものよりはポップなものがいいと思う僕みたい聴き手にこのアルバムはぴったりはまった。いつどんな状態のときに聴いてもいいなあと思う。僕はこういう音楽ブログをやってる割にはながら聴き派で読書とかネットしながら音楽を聞いていることが多いんだけど、このアルバムはつい引き込まれてしまってこの文章が全然書き進められない。

 特に最後の‘Mumps’。やばいほどかっこいい。テーマのメロディが絶妙なんだけどそこに至るまでのアイデアに満ち溢れた音の数々がまたいいんだよなあ。リチャード・シンクレアの暖かい歌声も素晴らしい。こう思ってるのは僕だけじゃないらしく、これを書こうと思って色々ネットを徘徊したんだけど、このアルバムを悪く言っているサイトは1つもなかった。なんというか愛されているなあとため息。

 そういうのを読みすぎて「もう改めて書くことないかなあ」と思ったりもしたけど、やっぱり紹介したいぞ、と思い直してこれ、書いてみました。それとこのジャケット。いいでしょ。どんな音楽が入ってるんだろうって思わせる素敵なジャケットですよね。

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