気持ちいいです

friends

 いつリリースしても新譜で通りそうな時代感のなさが素晴らしい。この前後のアルバムは明らかに60年代末の香りがはっきりあるのになぜかこれだけが隔離して存在してる感じ。

 あの“Pet Sounds”だって今聴いても勿論素晴らしいんだけど、あれはやはり60年代のロックを代表する名盤って気がするんですよね。

 なのにこれはいつまでも新鮮。どんなタイプの音楽の後にかけても違和感がない。30分足らずであっという間に終わっちゃうけど、それがまたいいんだよな~。

 このアルバムはあっさりしている印象があって、言い換えれば地味というか。それと寂しさか孤立感というか・・・儚い感じが全編に漂ってて、そういう雰囲気がすごく気に入ってるのです。

 ジャケット裏の海そのもの。美しいけど物悲しい。だから、これは彼らの代表作の1つだとは思うけど、バンドを象徴している作品とはいえないだろうな。イメージとしてはやっぱり“終わりなき夏”のようなアメリカンな青春が本筋なんでしょう。この海だともう海の家とかは撤去されてる気がするんですよね。

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