Clarke-Boland Big Band/Blowing The Cobwebs Out

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クラーク=ボラン楽団のお宝盤をゲット!

Blowing The Cobwebs Out-1

タワレコから「94年に1500セット限定で発売されたクラーク=ボーラン楽団のお宝盤をイタリアの倉庫にて発見!デッドストックになっていた貴重盤が緊急入荷しました!超限定数の入荷になりますので、ご注文はお早めに!」というメールがきてたので速攻入手。だいぶ前に注文したのがやっと一昨日届きました。

Blowing The Cobwebs Out-2

自分のは1307番目みたいです。届いてからずっと聴きまくり。やたらとかっこいいです。

内容は3つに分かれています。

  • CD1:‘VOLCANO/‘RUE CHAPTAL’(LIVE AT RONNIE SCOTT’S CLUB, FEBRUARY 28TH, 1969)
  • CD2:‘AT MAJESTY’S PLEASURE’(RECORDED AAT MAJESTY’S PLEASURET EMI STUDIOS ,SEPTEMBER 5TH, 1969)/‘OFF LIMITS’(RECORDED AT CORNET STUDIOS, SEPTEMBER 30TH, 1970)

CD1はロンドンのクラブでのライブですが、素晴らしく臨場感に溢れていて圧倒されます。繊細且つパワフルな演奏とどんどん盛り上がっていく会場の雰囲気が最高です。ビッグバンドよりもセクステッドでの気高く気品に満ちた演奏のほうがいい、と思っていたのですが、やはりライブで聴くならこっちですね。ツインドラム、ベース、ピアノ、ホーンが一丸となって突っ走る様は豪快で気持ちいい。この気持ちよさはロックを聴いているのと何ら変わりないです。ちゃんとテーマのメロディもきこえるから分かりやすい。

CD2は2枚のスタジオ盤が収録されていて、‘AT MAJESTY’S PLEASURE’の方はライブと同系統の音。ツインドラムを炸裂する中、華麗なソロが繰り広げられる「Doing Time」がいいです。‘OFF LIMITS’の方は以前紹介したのと同内容。これだけは当時のニュージャズの影響を受けた実験的な内容。かといって聞きづらいとかはなく、パワーの中に新鮮さを加味した強力な内容です。

ジャズ寄りのプログレよりもフリーぽさがない分、聴きやすいかも。ロックファンとかがジャズに入るには凄く適した内容だとおもうんですが、なぜこれが限定なんだろ?特にCD1のライブはめちゃめちゃかっこいいのでこれ単独で再発してくれないかなあ。

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Don Rendell & Ian Carr/Shades of Blue/Dusk Fire

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秋に向けてお気に入りのアルバムを見つけました

Shades Of Blue / Dusk Fire

nanoをシャッフルで聴いてたらこの‘Dusk Fire’という曲にぶつかりました。Don Rendell & Ian CarrというBritish jazz界が誇る双頭グループが出した“Dusk Fire”というアルバムのタイトルトラックです。jazz rockが好きな僕ですが、これは完全なjazz。でも一瞬もだれることなく凛とした音のつらなりにただため息。家に帰ってからこの2in1のアルバムを繰り返し聴いてます。

もう1枚の“Shades of Blueに入ってる”‘Blue Mosque’も凄くいい。Don Rendell & Ian CarrのうちIan Carrはjazz rock好きには有名なプレイヤーなので僕も聴いてるわけですが、このjazz時代の頃のほうが好きかなあ・・・。ってこのアルバム、買ったときここで触れたことあったっけ?と思って過去記事をたぐったのですがないっぽい。・・・いうくらい印象がなかったわけですね。こういうアルバムにシャッフルで再会というのは僕にはありがちなことではあります。

ところでitunesには大量の曲が入ってるわけですが、nanoじゃ容量がまったく足りません。3Gの15Gもあるんですけどそれでも収まらないです。こないだ出たiPod classicに惹かれる今日この頃。80Gで3万切るんだもんなあ・・・。

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Soft Machine/The Soft Machine

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ドリーム・ポップ

The Soft Machine

今日はこのファーストがしっくり来ました。ふわーとしてつかみ所のない音が気持ちいい。一週間の疲れがでたのか聴きながらうとうとしたりして。基本的にポップだから繰り返し聴いてても肩がこらないんですよね。

僕はThirdからマシーンに入ったから、この時期のとのあまりの違いになじめず、今まであんまり聴いていなかったんだけど、根幹は実のところ変わっていないのかなと思います。ジャズや実験っぽい要素もすでにあるし・・・というか多分そういう音楽が彼らの基本にあって・・・この頃の彼らはポップソングをやりたかったんじゃないかな?だってこのアルバムの演奏、とっても楽しそうなんだもの。

ワイアットのヴォーカルが沢山聴けるのもいいんだけど、エアーズのベースもラトリッジのオルガンもワイアットのドラムも生き生きと歌ってるでしょ?綺麗なメロディも沢山あるし。もちろんメロディがあればいいってもんでもないけど、ここで聴けるメロディはどこまでも明るくドリーミィでさすが60年代にでたアルバムだなあと思ったりしました。

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The Beach Boys/Pet Sounds

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ペット・サウンズ オリジナル・モノ・ミックス

 久しぶりにレンタルCD屋に寄ってみたらあの“Smile”があったので思わず借りてしまいました。そう、未完成で終わったにもかかわらずロックファンの間ではやたら有名で伝説度が高かった「あの」アルバムです。それを2004年になってブライアンが完成させたと知ったときは聴きたいような聴きたくないような複雑な気分でした。

 聴いてみた感想ですが、やっぱりいいです。66年の雰囲気もありつつ今のサウンドにもなっておりさすがだなあって感じで。少なくとも「こんなに待たせておいてこれかよ」的な不満はないです。でもBoxに収録されていたSmile Sessionの音源のほうがやっぱり好きかもかもしれません。やっぱりこの頃のブライアンは凄いです。‘Our Prayer’、‘Wonderful’、そして‘Suf’s Up’、やばいです、メロディといい澄み切った声といい・・・。とはいえこうして“Good Vibration Box”まで買ってしまったのは結局“Pet Sounds”にはまったからなんですけど。

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Julie Driscoll, Brian Auger & The Trinity/Streetnoise

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69年発表・アナログ2枚組の大作

Streetnoise

 最初に聴いたときはちょっとくどい感じがしたんですよ。もっとジャズっぽい感じのクールな音を想像してたので、Julieの声は頑張りすぎなんじゃないかとか思ってしまってて。でもよく考えてみるとこれ、ロックが一番わけの分からないパワーを持ってた時代にイギリスで作られたアルバムなんですよね。当然そうした空気はアルバムにたっぷり反映されていて、そう思って聴くとなんかすっかり違った音に聴こえてきました。

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マイ・オールタイム・フェイバリットになるかも

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 仕事とかで忙しかったりして余裕がないと趣味に時間が割けなくなるんですよ。本なんかは全然よまなくなっちゃうし、ネットにもいかなくなる。まあiPodで通勤で音楽を聴くくらい?それすらしなくなるとやばい。

 で、そんな時は自分にむかって「音楽くらい聴こうよ」ってことでこのアルバムをセレクトしてみるのが今年の4月以降の僕の流儀。Kenny Clarke-Francy Boland Sextet“Calypso Blues”。もう何回聴いたかわからないくらい聴いてるんだけどやはり素晴らしくて。溜息とともにやっぱり音楽はいいねえ、と思う。それからCD屋にいったり音楽系サイトにいくのを再開する・・・今年は仕事と頭痛に付きまとわれたのでこの繰り返しでした。彼らのBig Bandもいいんだけど、このメンツでの演奏がとにかく気に入ってるのです。

 迸る熱い瞬間はあるけど基本は優雅で端正。あくまでも曲をきちんと聴かせるアレンジ。それでもにじみでる緊張感。ラテンの軽やかなリズムとヨーロッパの香り…。ここ数年で一番気に入ったアルバムかもしれない。ここからSahib Shihab にいったり、他のヨーロッパのジャズを聴いたりもしました。

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The Beach Boys/Friends

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気持ちいいです

friends

 いつリリースしても新譜で通りそうな時代感のなさが素晴らしい。この前後のアルバムは明らかに60年代末の香りがはっきりあるのになぜかこれだけが隔離して存在してる感じ。

 あの“Pet Sounds”だって今聴いても勿論素晴らしいんだけど、あれはやはり60年代のロックを代表する名盤って気がするんですよね。

 なのにこれはいつまでも新鮮。どんなタイプの音楽の後にかけても違和感がない。30分足らずであっという間に終わっちゃうけど、それがまたいいんだよな~。

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Van Morrison/Astral Weeks

V~Z 5 Comments »
夜が似合う音楽

astral_weeks.jpg

 それまでR&B系ビートバンドThemで活躍していたVan Morrisonが初めて自分の音楽的自由を得て作られたこのアルバムには、セッションのために集められたジャズ畑のミュージシャンとはろくにリハーサルもせず録音にのぞんだというのが信じられないくらい、うたと演奏の息がぴったり合った素晴らしい演奏が収められています。

 ジャズの要素も、R&Bの要素もここにはあるのですが、出来上がった音楽はそのどれにもあてはまらないもので、本人は不満だそうですが、それはあえて名づけるならば“ロック”というしかない音楽だったわけです。

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Brian Auger,Julie Driscoll & The Trinity/Open

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モッド・ジャズ、ですね

open.jpg

 もろモダンジャズっていうのをあんまり知らないんで、ジャズ系で何か紹介するとこの辺になります。これはトリニティとしての1作目。

 最初の‘In And Out’(Wes Mongomeryの曲)からブライアンのオルガンが炸裂してて嬉しくなります。でもそれだけで押し通してるわけではなくて、ラテンなパーカションで盛り上がるものや、ジュリ-・ドリスコールのソウルフルな歌が楽しめる曲もありとバラエティにとんでます。

 67年発表なんですが、まるっきりサイケでないのも面白い。ていうかその頃がサイケ1色というのも思い込みだよね。最後のDonovanのカバーがすっごくクールで好きです。実はこのアルバムはジャケ買いでした。ブライアンは名前だけ知ってたかな。かっこいいなあ。スウィンギング・ロンドンっていうのはこういう感じなんでしょうか。

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The Beatles 1967~1970

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現在のロックの「基本」です

1967-1970

このアルバムに入っている後期はバンド自体まとまってなくて、ソングライターの個性がはっきり出てるって言うのだけど、自分はそれほど気にならなかった。誰が歌おうがあんまり気にならなかったし。ばらばらでも名曲ぞろいなら問題ないわけで。むしろ自分は年をおうごとに変わっていく曲調が面白かったです。

バンドとは常に進化していくものだ。進化してない奴は駄目だ。という刷り込みも最初にビートルズを聴いたがゆえだろうなあ。でもこういう考え方はのわりと小難しいことを書く音楽雑誌では定番だったりする。新しく革新的なものが凄いって言うことでロックはどんどん複雑化していくんだけどそれはまた別の話。

その後、各アルバムを追っかけようと思ったんだけど、各国仕様で収録曲がダブってたりして(特に初期は)手が出なかった記憶があります。abbey roadとsgt.peppersは録音しました。アルバム単位で音楽を聴く、というのはこれらのレコードで学習しましたね。聴き倒して音が変になり、何度か録音しなおしました。ノーマル→クローム→メタルとテープのグレードも上げたりしました。書いてて懐かしいですが。そういうのにこだわる友人がいたんです。

それにしても後期になると音楽そのもののそうですが、録音自体もいいですよね。僕がこのアルバムを聞いた時点ですでに発表から10年以上たっていたというのに全然古さを感じませんでした。abbey Roadなんかは70年代以降のロックに音質という面でも大きな影響を与えているので、それも当然なのですが、当時の自分にそういう知識があるわけもなく、「ビートルズ、すげえ」という思いは強まるばかり。

話は戻るけど、後期のアルバムを早い段階で手に入れたせいか青盤は後期のアルバムの紹介、というイメージが自分には強いです。中学の頃聞いた回数は赤盤>abby road>sgt.peppers>青盤かな?いずれにしろ初めて聴くなら、近年でたベストよりもこの故ジョージハリスン選曲の赤盤・青盤をおすすめします。

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