Elis Regina/Essa Mulher
A~G 9月 11th. 2004, 10:47pm歌姫
基本的に僕は歌い上げるタイプよりも軽くうたう感じの方が好きなのです。なんかよくいるでしょう、やたら高い音程をいつもおんなじ調子で歌ってる人が。暑苦しいってば、とか思いません?苦手だなあそういうの。
このエリス・レジーナもわりと歌い上げるタイプのタイプなのですが、そういう一本調子さとは無縁です。様々なタイプの曲を時に楽しげに、時には悲しげに、パワフルに、繊細に歌いまくっています。そして聴いていると元気が出てくるんですね。彼女のあふれる情熱が伝わってくるのかも知れないです。
ただテクニック的に凄い歌手とは明らかに違います。その曲を最良の形できちんと歌い、聴き手に届けようとしているのが伝わってくる気がして、そこがとっても好き。このアルバムはでスタジオでレコーデイングされたものとしては最高傑作ともいわれていますね。若手のライターから提供された曲を採り上げて歌うのも彼女の特徴で、3曲目はジョイスの名を一躍ブラジル中に知らしめた曲として有名。30代になった彼女の円熟した歌声が聴けるのも魅力です。若くして亡くなったのが残念ですね・・・。
なんか珍しくレコ評っぽくなったな。ボサやブラジル音楽に興味のある人にはぜひ手にして欲しい作品なので力が入ってしまいました。amazonでは品切れみたいですが、レコ屋では探せば見つかると思います。
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タグ: Brazil, MPB, レビュー
9月 11th, 2004 at 11:48 PM
私も苦手だな、そういうの。
それよりも困っちゃって困っちゃって(笑)。
しゅりーぷさん、Elis Reginaも聴かれるのですね!
大好きです。私も。でもこのアルバムは持ってないなぁ。
「in London」と「Elis&Tom」しか聴いた事ないです(寂)。
最高傑作…聴きたい!探すしかないですねぇ…。
しかし、しゅりーぷさんには感激しまくっております。凄い方です~!
10月 23rd, 2004 at 9:12 AM
僕もエリスは大好きで何枚か持ってますがこれは持って無いですね~。エリスはたくさんありすぎて、おっつかないです!
これは見つけたら即getですね!
10月 23rd, 2004 at 10:10 PM
これはほんといいです。
確かにエリスはたくさんありますよね、アルバム。
でも、つまらないって話、聴いたことないんで少しずつこれからも聴いていこうと思ってます。
10月 24th, 2004 at 2:08 PM
ふぅー、エリスですか。コンピに入っていた曲にやられて以来好きなんですが、あれー、ぼくの持ってるのは祥之介さんと一緒+「1974」です。「In London」大好きです。
出会いの曲は、コンピに入っていた"Corrida de jangada"なんですけど、何のアルバムに入ってるか、ご存知ですか?
10月 24th, 2004 at 2:16 PM
あれ、間違えました。"Corrida de jangada”は「in london」の1曲目でした。"Ladeira Da Preguica"でした。
10月 25th, 2004 at 12:12 AM
"Ladeira Da Preguica"は聴いてないはずです。
ぐぐったら「elis」('73)に入ってるらしいですけど。
Gilberto Gilの曲ですね。…聴いたことあるかなあ?
ブラジルものってカバーが多くて何が何だかわからなくなったりします・・・。
4月 16th, 2005 at 5:12 PM
はじめまして、pontyとも申します。
Eris Regina は大好きなアーティストでついつい集めてしまったのですが、
Essa Mulher は後期の最高傑作だと思います。
サンバに始まり段々と寂しげな音へとクールダウンしていく様は、
Eris1980を最後にこの世を去るErisのその後を象徴しているようで
つい、感傷的になってしまいます。
恥ずかしながら自分もこの作品を取り上げてみましたので、
良かったらご覧下さい。
http://blog.livedoor.jp/ponty_girasoli/tb.cgi/19025576
4月 24th, 2005 at 10:21 PM
>pontyさん
初めまして。
確かにその後のエリスのことを思って聴くと感傷的になりますよね。なんというか感情の量が普通の人より大きい人だったんだろうなと、この人のうたを聴くたびに思います。豪快なんだけど繊細なんですよね。