Van Morrison/Astral Weeks
V~Z 10月 21st. 2004, 11:45pm夜が似合う音楽
それまでR&B系ビートバンドThemで活躍していたVan Morrisonが初めて自分の音楽的自由を得て作られたこのアルバムには、セッションのために集められたジャズ畑のミュージシャンとはろくにリハーサルもせず録音にのぞんだというのが信じられないくらい、うたと演奏の息がぴったり合った素晴らしい演奏が収められています。
ジャズの要素も、R&Bの要素もここにはあるのですが、出来上がった音楽はそのどれにもあてはまらないもので、本人は不満だそうですが、それはあえて名づけるならば“ロック”というしかない音楽だったわけです。
Van Morrison、バック陣双方がジャズやブルースに深い素養があることは演奏していて、すぐにわかったのでしょう。ここには自信に裏付けられた自在さと、未知の音楽をやっているということからくる緊張感がいり混じっていて、独特の雰囲気を生んでいるように思います。
演奏すべき音を見つける過程がそのまま音楽になっているといったらいいのか・・・しかもその過程がとんでもなく美しいというのがいいんですよね。熱気を孕みつつもどこか落ち着いた雰囲気はやはり夜に聴くのが似合います。このアルバムはほとんど一晩のセッションで出来たそうで、それが影響しているのでしょうか。
こういうジャンル分けできないような音楽が好きですね。これがロックの名盤といわれていること自体が、60年代末の雰囲気をよく表していて面白いなあと思います。
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タグ: 60's, jazz, R&B, UK, レビュー
10月 22nd, 2004 at 1:07 AM
Van Morrison、好きです。
といっても“moondance”しか聴いてないんですけど。
前からこのアルバムは聴きたいな~と思っていたまま未聴なので
しゅりーぷさんオススメならやはりチェックしなくては!
私、夜が似合う音楽、大好きです。
10月 22nd, 2004 at 9:33 PM
Moondance/Van Morrison
Moondance/Van Morrison
昨夜のしゅりーぷさんの素敵な記事を見たら私もVan Morrisonを聴きたくなっちゃった。だから今日はV…
10月 23rd, 2004 at 10:04 PM
“moondance”もいいなあ。
聴いているとなんか落ち着くというか穏やかな気持ちになるんだよね。
10月 25th, 2004 at 5:38 PM
こんにちは。
ヴァン・モリソンのこのアルバムについての「それはあえて名づけるならば“ロック”というしかない音楽だったわけです。
」というコメントを読み、まさにその通りだなって思いますね。
孤高の天才ヴァン・モリソンの才能が溢れんばかりに詰め込まれているように感じるこのアルバム、早速、今度月が明るい夜に聴いてみようと目論んでます。
10月 25th, 2004 at 11:00 PM
こんばんは。Tairaさん。これを聴くと「自分のやりたいように出来てる!」という喜びが感じられて好きなんですよ。ほんと「才能が溢れんばかりに詰め込まれて」ますよね。
この時期のアルバムはロックの名盤だという事で聴いてみたら、あれ~、これがロック?というのに当たって面白いですよね。