Archive for 9月, 2004

Brian Auger,Julie Driscoll & The Trinity/Open

A~G 1 Comment »
モッド・ジャズ、ですね

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 もろモダンジャズっていうのをあんまり知らないんで、ジャズ系で何か紹介するとこの辺になります。これはトリニティとしての1作目。

 最初の‘In And Out’(Wes Mongomeryの曲)からブライアンのオルガンが炸裂してて嬉しくなります。でもそれだけで押し通してるわけではなくて、ラテンなパーカションで盛り上がるものや、ジュリ-・ドリスコールのソウルフルな歌が楽しめる曲もありとバラエティにとんでます。

 67年発表なんですが、まるっきりサイケでないのも面白い。ていうかその頃がサイケ1色というのも思い込みだよね。最後のDonovanのカバーがすっごくクールで好きです。実はこのアルバムはジャケ買いでした。ブライアンは名前だけ知ってたかな。かっこいいなあ。スウィンギング・ロンドンっていうのはこういう感じなんでしょうか。

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気が付くの遅すぎですかね

音楽 2 Comments »

 やはり音楽ファンとしてはレコミュニの動きは気になるとこですよね。以前からCCCDや輸入権問題については気になってはいたものの、自分がblogを始めたときには、すでに改悪著作権法が成立したこともあって、その間の動きをよく知らなかったんです。

 こないだソニーとエイベックスがCCCDの弾力化を発表したこともあって、いろんなサイトをのぞいてたら、高橋健太郎さんのblogに輸入権反対をのめぐる経緯が詳しく乗っていて、その流れでレコミュニの話を知ったんですね。まだ、いまいち自分も飲み込めてない部分もあるのですが、9/1付ITmediaによると、

レコミュニは、ソーシャルネットワークのしくみを利用した有料音楽配信サービス「recommuni」(レコミュニ)の提供を開始する。recommuniは会員が好きな曲をサーバにアップロードし、また、自由にダウンロードすることができるP2P型の有料音楽配信サービス。会員が曲をアップロードするとレコミュニ側が楽曲権利者に対して配信可能かどうかを確認し、許可が取れた時点からダウンロードが可能になる。 どういったレコード会社・レーベルの曲が配信できるか、できないかなどの情報は逐次recommuniのWebサイトに掲載される。料金は楽曲権利者が楽曲ごとに決定する仕組みになっており、最低価格は50円。レコミュニ側としては100円を推奨している。 アップロードする際のファイル形式も自由で、配信時にはDRM(Digital Rights Management)による利用制限なしで提供されるため、自由にCDへの書き込みやHDDへのコピーが可能。

 とのこと。すでにβ版の運用は始まってて、正式には10/12オープン。すぐにでも参加したいが、mixiみたいに招待がこないと会員にはなれないそうです。音楽配信については国内のレコード会社系のサービスは話にならないので、iTMS待ちというところだったんですが、レコミュニ面白そうですねえ。誰か招待してくれないかなあ・・・。

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かの香織/ウォーホールと私

か~こ 2 Comments »
雨降り

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 になると聴きたくなるのがこのマキシに入っている‘スコール’。「彼の誕生日プレゼントを買いに出たら、雨に降られて云々」というよくある歌詞なんだけど、彼女のうたとピアノにヤン富田が付け加えたちょっとした効果音がぴったりはまってなんだかすごくいい。もちろんウォーホールに象徴されるニューヨークのアーティストとその時代への憧れを歌ったタイトルトラックも伸びやかなメロディとちょっとさびしい歌詞が印象的な2曲目もいいです。

 このジャケットに写っているのは地下鉄の六本木駅で、内には以前書いた青山ブックセンターで立ち読みをしているかのさんの写真があったりします。これは都市の中にアートがあるということの象徴なのでしょうか?

 かのさんは“青い地球はてのひら”からこのマキシを経て、“EXTRA BRIGHT”が出るころまでがいちばん好きです。

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Keith Jarrett/The Koln Concert

H~N No Comments »
いいです

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 こないだ矢野顕子を紹介したんで、こんどはピアノの響きがいいやつってことで久々に聴いてみたんだけど、いいなあ、やっぱり。全編、ピアノソロのみ、しかも完全な即興演奏。なのにまったくだれない。快い緊張感とともに紡ぎだされる尋常じゃない美しいメロディ。1曲目とか26分もあるんだけど、聴くのを中断するなんてできっこない。そして演奏が終わって一瞬後に湧き上がる拍手を聴いて、「ああライブなんだよな」といつも思います。

 しかし、ケルンを紹介しているサイトの多いこと!かなりポピュラーな作品なんだけど「自分だけのもの」という特別な感じを与えてくれる音楽であり演奏なんですよね。

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矢野顕子/Super Folk Song

や~よ 3 Comments »
どういう風に書いたらこのカヴァー集のよさが伝わるのだろう?

 と思って色々書いてみたんだけど、まだ僕には手に余るようです。他のアーティストに提供した曲とカヴァー曲で構成されたアルバム。使われている楽器はピアノと矢野顕子の声のみ。でもその響きはオーケストラよりも雄弁だよね?素敵すぎ。これを聴くたび、音楽好きになってよかったなあと、とため息をついてみたりして。

 ほんといいんで、たくさんの人に聴いて欲しいなあ。こころに音がダイレクトに伝わってしまうので、不安定なときとかに聴くとやばいですけど。

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Robert Wyatt/Rock Bottom

O~U 2 Comments »
こういう音楽もあるのです

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 このサイトのタイトルのshlpは彼の97年作“shleep”にちなんでつけました。ロバートワイアットは僕にとって大切な存在ですね。なので彼をどう紹介しようか、とずっと考えていました。彼はスタート地点にジャズがあることもあって音楽的に複雑なことをやってることが多いんです。

 なんというか自由な音楽を常に志向していているのですが、当時の同傾向のミュージシャンのようにフリージャズにはいくかといえばそうともいい切れない。プログレというのも抵抗がある。彼がやりたいことではジャズやロックでは収まりきれないということなのでしょう。

 さらにかれはソングライターとしても優れているし、あの一度聴いたら忘れられない声を持っています。そのワイアットの魅力を一度に味わえるのがこのアルバムの冒頭の名曲‘Sea Song’なので、まずこのアルバムから紹介しましょう。

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Caravan/In the Land of Grey and Pink

A~G 1 Comment »
酔っ払うと聴きたくなる

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 今日は会社で飲み会がありました。ちょっとふわふわしてます。そういうときにぴったりなのがこれ、ということで引っ張り出して聴いてます。プログレに分類されがちなCaravanですが、結構ポップです。オルガンとフルートの響き、ヴォーカルのソフトな歌い方もあってかすごい浮遊感があります。気持ちいい。

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カエサル、カコイイ

書籍・雑誌 No Comments »

 ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)ローマ人の物語8を読み返してます。このシリーズは刊行開始以来ずっと買い続けてるんですが、やっぱり塩野先生の思い入れの深さのせいか、カエサルの部分がいいですね。

 この物語の舞台になってるのは2000年以上昔のローマなのですが、緻密な取材と独特の語り口で、あたかも先週起こった事件を取材したように描かれていているのが凄いです。ゆっくり読み返したくて文庫で買いなおして通勤時に読んでます。今日もこれ帰りがけに夢中で読んでて乗り過ごしちゃいました。

 ちなみにユリウス・カエサルというのは英語名のジュリアス・シーザーのことで古代ローマ最高の軍人・政治家のことなんですが、そういう歴史的知識なんかなくとも余裕で楽しめます。この本に出てくるカエサルはすごく魅力的な人物ですよ。彼の行動や言葉の一つ一つが興味深いです。ちょこっとでも興味がある人は通史だからって敬遠しないでこの部分だけでも読むのもいいと思います。

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Biff Bang Pow!/L'amour, Demure, Stenhousemuir A compilation 1984-1991

A~G 2 Comments »
オーナーは音楽を愛していました

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 祥之介さんのここやみきさんのここをみてたら僕もギターポップ関係の記事を書きたくなっちゃいました。

 クリエイションは一般的にはオアシスがいたレーベルとして知られているし、UKロック好きにはプライマル・スクリームやマイ・ブラディ・バレンタイン、ティーンエイジ・ファンクラブなど素晴らしいバンドを世に出したレーベルとして愛されていると思うんだけど、そのレーベルオーナー、アラン・マッギーがやっていたこのバンドが僕は好きです。

 透明感に満ちたギターと美しく憂いを帯びたメロディーにちょっと頼りなく線の細いアランの声が乗っかる、典型的なクリエイションの音。物凄い個性はないし、歴史的名盤かというと、そんなことはないのだけど、激しい演奏じゃなくとも胸に強く迫るものがあります。それは彼の音楽にかける情熱なのかも知れないですね。特に最初と最後の曲が好き。アランの歌声がいつまでも耳に残ります。

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HMVに行く

音楽 3 Comments »

のも久々だったり。今日を逃すとしばらく都内でCD屋をじっくりみる暇がなさげなので仕事帰りに寄ってみた。昔ほどしょっちゅう行ってるわけではないので、あれこれ視聴しつつうろうろ。やっぱ楽しい。で、買ったのは以下の4枚。

  • Marlena Shaw/Who Is This Bitch,Anyway?(’74:USA)
  • Tete/A La Faveur De L’automne(’04:France)
  • Joyce/Hard Bossa(’99:Brasil)
  • Nathalie Wise/Raise Hands High(’04:Japan)

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