Jose James/The Dreamer

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いつまでも今を生きる新鮮な音楽

ザ・ドリーマー

JMさんの記事を読んでからすぐ買うつもりがブログいじりにはまっててそのままになってました。土曜日CDショップにふらっと入ったところでジャケットが目に止まり即買い。一緒に買ったPorts of Notesの記事を書いた後にやっとこさ、じっくり聴いてみました。

何ともいえない独特の声の持ち主ですよね。引き込まれざるを得ないような魅力があります。カヴァーを自分に引き寄せる力もあるし、ソングライティングだってすぐ彼とわかるオリジナリティがある。デビュー作にして揺るぎない自分がいるって凄いことです。

このCDのライナーとかネット上のインタビューとかを読むと長い下積みがあったそうだけど、その間に試行錯誤を繰り返したことはこのアルバムを聴いても容易に想像が出来ます。音楽的には基本はジャズだけど、ソフィスティケートされたソウルの香りもするし、HIP HOPが大好きだそうだからその影響もある。

レコーディングでも刻々と音は変わっていったそうですが、ベースとなる「彼の音楽」はすでにあるのだから、彼ら・・・本人やバンドやジャイルズ・ピーターソン・・・がやることはその「彼の音楽」を見つけていくことだったんじゃないかなあと勝手に想像したりしました。それは苦しくて、同時にわくわくする魅力的な時間だったのではないでしょうか?結果としてできあがった音楽は往年のジャズに敬意を表しつつも、今を生きる音でした。その今はおそらく10年先も今を生きているように響くであろう音なのではないかなあと思います。

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日本のレコード会社には音楽好きの気持ちは伝わらないのかな?

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ここ2、3日は遅ればせながらGarageBandをいじくり回してました。まだほんの一部を試しただけですが、面白そうです。Macを買ってからは漠然とネットをしてる時間がへったような気がします。基本的に触ってて楽しいからいろんなことを試してみたくなるんですよね。ネットでソフトを落としたりしてカスタマイズする機会が増えました。以前も書いたようにWindowsと違って種類は少ないし、海外のソフトが多いので使い方が分からなくて悩むことも多いですが・・・。今これを書いてるエディターectoも日本語化してないので詳しい使い方が分かってません。でも使うのをやめるとかではなくて英語を勉強しなおすか、とかいう積極的な方向に考えてしまいます。

Last.fmもラジオを聴こうとすると日本版は使えませんが英語版でなんとか楽しんでます。この人のこの曲を聴きたいというのは出来ないんですが、聴いたことがない曲を1曲全部聴けちゃうのがうれしいんですよね。こないだもStyle Council’s Similar Artistsで聴いてみたら、僕はネオアコっぽいイメージでスタカンにしたんだけど、MTVな世界に入ってしまってかくっとなりました。エイティーズばりばり。まあこれはこれで面白かったです。懐かしいのもあったけど、曲名だけ知ってるのが結構あったなあ。

そのLast.fmで「豊富なカタログの中から好きなアーティストを選んで、1曲丸ごと無料で聴ける」サービスが始まってるそうです。偶然ここを読んでそのことを知ったのですが、広告収入によって無料でフルに聴けるストリーミングサービスを実現したとのこと。ただし英米独のみのサービスだそう。将来他の国にも広がるかもしれませんが、日本ではレコード会社がまったく融通が利かないのでおそらく出来ないでしょうね。日本でも30秒試聴くらいなら出来るところはあるけど、最後まで聴かせてくれるところはなかったと思います。出来ればまるごと聴きたいよなあ。気に入ればamazonとかでクリックするんだし、販促ツールとしては優れたものだと思うんだけどね。レコード会社は何を恐れているんだろうなあ?こういうニュースを読むにつけ悲しいような情けないような気分になってしまいます。

そのお気に入りのLast.fm、今日はいまいちつながりがよくないので、iTunesの方でいろいろ聴いてました。さっきまで聴いてたのはWonder wrote it.というDJ SPINNAとBOBBITOががつくったスティービー・ワンダーずくしでつなげたMix CD。たぶん買ったときに紹介したと思うけど、凄い気に入ってて時々かけてます。ある意味ベスト盤よりスティービー・ワンダーの魅力が伝わるかなあと思います。スティービー・ワンダー本人の正規の曲だけでなく、ライブやらテレビ出演時の音源やら、他の人がスティービーをカヴァーしたのやらがごった煮になってますが、見事に繋がってるのはさすがです。でもこのCDの魅力はそうしたテクニックではなくて、2人のスティービー・ワンダー好き好き度がひしひしと伝わってくるところ。すげー楽しんで作ったんだろうなあ・・・。

wonder

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Todd Rundgren/A Wizard, A True Star

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魔法使いは真実のスター(紙ジャケット仕様)

トッドに出会ったのはかなり遅くてきちんと聴いた最初はフリーソウルのコンピ。・・・というのがすでに間違っていたのかも。美メロでソウルフルなだけがトッドじゃなかったんだね~。

“魔法使い真実のスター”、この数日ヘビロテしてます。しばらくよさがわからずにいたのですが、こないだ・・・それこそiTunesにいれたのがきっかけで聴き直したんですけど、すぱっとはまっちゃいました。前半は実験的でわけわからんとこもあるけど、むずかしっぽいとこがないのがいい。深刻ぶったところがないのがいい。とっちらかってるけど、楽しいのがいい。ちょっとやりすぎかなあと思えるとこもあるけど、そこがトッドらしさなのかもとか思ったり。後半はあまあま。ソウルフルな歌声がとてもいいです。過剰な程の甘さ。でももたれないんですよね。何度も聴きたくなる。

本当にきれいなメロディがかける人だなあと思います。・・・最後の曲なんてため息がでそうな最高のメロディですよね。聴いてる間、3センチくらい浮かんでる感じがするような素敵なアルバムです。

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Various Artists /That's What Friends Are For

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That's What Friends Are For

今日はこれを久しぶりに聴きました。ていうか昨日久しぶりに中古レコ屋でCDを何枚か買ったのですがイマイチぴんと来なかったので、うーんとうなりながらとりあえずitunesに突っ込んでCDは棚へ片付けました(そうしていつかぴんとくるのを待つのです)。

そんなときに気分転換に最適なのがjazzmanレーベルのコンピなのです。なにしろ飽きがこないのがいい。いつ聴いても新鮮で、やっぱいいよね~とご満悦。このアルバムだとやっぱアルバムタイトルの曲がいいかなあ。こんなん視聴機でかかったら即買いだろって感じのやばさ。今レーベルのサイトを眺めてたんですが、まだ持ってないのが結構あるみたいです。ぼちぼち集めよう。楽しみ楽しみ。

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LAURA NYRO/THE LOOM'S DESIRE

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安易に「歌で自分を表現したい」

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 ・・・なんていっちゃいけないんですよ。そりゃあ、何事か表現は出来ると思うけど、なんだか、それって音楽じゃなくてもよかったんじゃないの?なんて思う作品が世には溢れてる。それなりに才気がある人もあったりして、いい作品だったりすることもあるし、聴いて気に入ってるものもあるんですけどね。でも、僕は音楽に魅入られてる人がやってる音楽が好き。

 って前もこんなこと書いたっけ?音楽が好きで、音楽でなら自分を表現できるのではないかと思い、どうにかして表現したいと願い試行錯誤を続けている人のライブや作品に触れていたいな、と思うんだよね。

 才能がある人は沢山いて、そういう人はたいてい自分のスタイルを持ってるんだけど、それだけでは物足りない、とわがままなリスナーの僕は感じたりします。素晴らしい輝きをもってデビューしたアーティストがいつしか同じことの繰り返ししか出来なくなる・・・そんな部分が見えるとどうしても自己再生産じゃないの、て思ってしまうのです。

 人ってのは常に変わるものであって、でも同時に変わらないものでもあると思うんですよ。だからその人もその人が奏でる音楽も、常に変化してて、新鮮さを失わず・・・にもかかわらず、その人でしかないような・・・そういうあり方を求めてしまう。

 今、Laura Nyroのライブ盤を聴いてます。彼女の歌とピアノ、そしてバックコーラスのみの編成でシンプルなアレンジなんだけど、彼女のキャリアの長さ、というか長年自分の表現を突き詰めてきた人だけが到達できる自在さが感じられて何度聴いても、素晴らしいな、と思います。

 というのは過去の作品をたどると彼女がいかに沢山の音楽を愛し、自分のものにいるかってことが分かるのだけれど、そういういろんなやり方を知ってることで、ほとんど本能的に今ここでやるべき演奏を選ぶことが出来ている、そんな気がするんですよね。

 だからちょっとしたフレーズにも凄く存在感がある。聴いてて胸にしみこんでいくるような音で、ほんと、いいよなあ。こういうものが「自分を表現」できてる音楽なんじゃないかと僕は思うんですけど、どうでしょう?

 すっごく切ないんだけど、同時に心温まる雰囲気があって。このアルバムを初めて聴いたとき、音楽を好きになってよかったなと改めて思ったもの。これを読んでもしかしてLAURA NYROに興味を持たれた方がいるのなら、ここへ。分かりやすくかつ彼女への思いのこもった文章を読むことが出来ます。

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Terry Callier/Timepeace

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音楽の大好きな人なら

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 それが存在していることを感謝したくなるくらい、愛している作品があるんじゃないかと思う。すっごく疲れた時とか、弱ったときでも耳にするだけで落ち着けるような、それでいて聴き終わるときにはやっぱり音楽って最高だよね、と盛り上がれるような。

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Van Morrison/Astral Weeks

V~Z 5 Comments »
夜が似合う音楽

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 それまでR&B系ビートバンドThemで活躍していたVan Morrisonが初めて自分の音楽的自由を得て作られたこのアルバムには、セッションのために集められたジャズ畑のミュージシャンとはろくにリハーサルもせず録音にのぞんだというのが信じられないくらい、うたと演奏の息がぴったり合った素晴らしい演奏が収められています。

 ジャズの要素も、R&Bの要素もここにはあるのですが、出来上がった音楽はそのどれにもあてはまらないもので、本人は不満だそうですが、それはあえて名づけるならば“ロック”というしかない音楽だったわけです。

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Gil Scott-Heron/Freewill

A~G 8 Comments »
フルートがいいんだよねえ

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 ほんとは別のを紹介するつもりだったんですが、ここをみて、そうそうGil Scott-Heronいいよなあ、と一人盛り上がり紹介することにしました。

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