山田稔明(GOMES THE HITMAN)LIVE@福岡 警固 cafe teco

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日曜日に行ってきました。ライブ前に食事が出てきたんですがこれが美味しかったんです。和食系で休み前の飲み会で胃がもたれまくっていた自分にはちょうどよかったです。雰囲気もとってもいいんですよね。何度もライブをしたくなるの、わかります。

まさかの生音ライブ(マイクすらない!)は温かい空気に包まれた素敵な空間でした。生ギターの響きに重なる山田稔明の声は10年分の年輪を感じさせる味わい深い響きがあって、その曲のよさを際立たせていたと思います。

MCもリラックスしたものだったのですが、時折現在の活動に対する手応えを語る姿がなんだか頼もしいというか眩しいものをみている気がして、過去のライブの数々を思い出してしまいました。当時も強気の発言は多かったけど、ちょっと強がりなんじゃないかと思ったりしてたんですよね。今も迷いとか不安とかはあると思うんですけど、なんというか覚悟を感じました。これでやっていくんだ、というような。

誰だって考えていることは感じていることに大きな違いがある訳じゃない、ただ自分はそれを歌に出来る才能があるんだ、というような意味のことを彼はいってたけど、確かに僕は言葉にできない、言葉以前の想いみたいなものをすくい上げる山田稔明の歌に惹かれて長いことファンで居続けているんだと思います。しかも分かりやすくきれいな日本語で。そしてそれを出来る人はとても少ないと感じます。

こんどのライブではこれからも長くファンを続けられそうだで信じることができてとても嬉しかったですね。今、セカンドソロの制作中だそうですが、披露された曲を聴いて期待に胸が膨らみます。

Christmas ep 2009 winter

会場で販売していたクリスマスソング集。生歌を聴いた記念に久々にサインをもらいました。気に入ったけど、クリスマスソングってその時期しか聴けないのが残念だよねー

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Port of Notes/Luminous Halo

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輝きを取り戻した快心作。へヴィーローテーション中です

Luminous Halo(ルミナス・ヘイロー)〜燦然と輝く光彩〜

長くやっているバンドやユニットはほとんど初期の輝きがまぶしければまぶしいほど、その後の活動は困難になるものだと思うのですよ。たいていは成功した方法論にそって作品を作るから次第に新鮮さを失っていくでしょう?なんとか目先を変えて新しいことをやろうとしても、そのユニットには合わなかったりするし、合っていてもファンからそっぽを向かれたりする。あるいはメンバーの意見が合わなくなるか。正攻法でマンネリをのりこえようとすると今度は過去の自分が大きな壁になって立ちふさがる。

そういう場合、そのアーティストについては初期の作品ばかりを聴くことになるわけです。別にその人を嫌いになったりはしません。かつての作品は確かに素晴らしいのだし。いつかまた凄いのを作ってくれないかな、と思って新作が出ればチェックし続けます。

Port of Notesもそうだったんです。初期のEPが大好きでした。

  • Port of Notes(1997年4月25日)
  • With This Affection(1998年5月23日)
  • more than paradise(1999年7月30日)
  • Salavah(2000年5月31日)
  • Lilac(2000年6月25日)

wikiから転載しましたが、すべて2000年以前のリリースなんですね。かっこよくてクールなのに情感があってさびしげで・・・繰り返し繰り返し、聴きました。この中の収録曲の何曲かは名盤といわれるComplain too much(1999年1月23日)に入っていますが、EPのアレンジの方が好きです。

その後の作品も聴いてたのですが、あまりはまることが出来ませんでした。曲も演奏もけっして悪くない作品なんですけど、なにか迷いが感じられて。初期の彼らは基本的にDSKの曲を畠山美由紀が歌う、という構図だったと思うんです。美由紀さんの歌声はもちろん不可欠なんですが、DSK主導のユニット。その後、畠山美由紀がソロでデビューし、他にも様々なユニットで活躍して、古巣に帰ってきたとき、DSKの曲を歌う、という構図が不自然になったのかもしれません。

DSKもソロ活動して表面上、やってる音楽に違いが出てきていたし、Port of Notesの立ち位置が曖昧になってるような気がしてなりませんでした。この頃のアルバムを聴くとなんとなくお互いに遠慮しながら以前のPort of Notesっぽい作品作りをしているような感じ。・・・邪推かも知れないけど。

本作を聴くとそういう部分がまったく感じられません。いい作品を作ることに集中している。その結果、以前とはかなり曲の感じは変わったにも関わらず、Port of Notesにしか作り得ないものが出来上がっている。前よりも情感たっぷりのでも相変わらずさびしげで、でもポップでもあって・・・「今の彼らはこうなんだな」と素直に納得できる素晴らしい楽曲が並んでいました。

このインタビューではこんどのアルバムについて2人はこんな風に言っています。

畠山 「そうですね……。すごく手前味噌なように聞こえてしまうかもしれないですけど、こういう作品って今までなかったように思うんです。曲の雰囲気自体、洋楽とも邦楽ともいえない感じだし。自分たちとしては、すごく画期的なアルバムを作ることができたと自負しています」
小島 「曲作りに関しては、すごく悩んで試行錯誤したんですけど、最後はすごく楽しみながらレコーディングすることができて。

やっぱり突き抜けて新しい何かを生み出すのは大変なんだろうなあ。今回外部プロデューサーを立てたのも新鮮さを増す、いい効果を生んでいると思います。

とにかく今回は楽曲がよくて、演奏も素晴らしいです。完成度が高いのに肩も凝らず何回も聴けます。今までファンだった人はもちろん、「なんかいいアルバムないかな」と思っている音楽好きや、部屋でバックにかけておくのにちょうどいい音楽を探している人とかにも聴いてもらいたいですね。

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Adriana Maciel / Dez Canções(10 Songs)

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はまるのがありました

Dez Canções (10 Songs)

タワレコ渋谷で買ったCDをその後ひととおり聴いてみて一番気に入ったアルバム。初物なんですけど、当たりでした。やっぱこの店の試聴機とは相性がいいのか。アドリアーナ・マシエルはブラジル人のシンガーでこれが4枚目のアルバムらしい。解説にはプロデューサーや楽曲提供者についていろいろ書いてあるんだけど、今のブラジルの音楽シーンに疎いのでいまいちぴんとこない。

とりあえず2曲目がデビッド・ボウイの‘LIfe on Mars’のカヴァーだということはすぐ分かった。英語ではなくポルトガル語によるカヴァーでアコースティックでシンプルなアレンジが快い。でもこれがハイライトって訳じゃなくて、曲毎にすこしずつ編成を変え、丁寧にアレンジされた演奏は適度が緊張感があってちょっと暗めなんだけど魅力的だ。アドリアーナ・マシエルの体温低めな声がまたその演奏に実に合っていて・・・ああ、こういうの好きなんだよねえ。

解説にもあるけど、ちょっとナラ・レオンを思わせる部分はあるかな?といってもボサっぽいわけじゃないんだけどね。むしろ音自体は欧米のSSW的だと思います。ことさらにブラジルであることを意識しないで聴いてしまうというか。ボウイのカヴァーもよく聴くとポルトガル語なんだな、という感じ。これを聴いた後、エイミー・マンとかベス・オートンとかエリオット・スミスとかをかけたくなります。・・・とりあえず過去の作品をチェックしようっと。

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Joni Mitchell/Hejira

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お気に入りの小説のように

逃避行

joniの音楽を全然わかっちゃいないだろうと思います。という分からなさ加減がいいのかなあ。特にこのアルバムはお気に入りで何度も聴いてます。凄く宙ぶらりんで何処にも辿り着かない気がして、自由なような不安なような奇妙な威力があるのですね。音楽としてもジャンル分けが出来ないですよね。いつも書いてますが僕はそういう音楽が大好きで・・・なんで今まで聴かなかったんだろうなあ?フォークの人というイメージがあったからかも知れません。

聴いてみたら違ってました。いやフォークの部分もあるんですけど、彼女は時期によってかなり音楽性が異なっていてこのアルバムの時期はフュージョン色が強いんですが、いくらメンバーが凄腕だろうがいつだってまったくもって彼女の色に染まってます。強烈な個性ですよね。

この個性はどこからくるのだろう?その説明として彼女を語るとき、よく出てくるのが「恋多き女性」みたいな言葉。確かに歌詞にはそうした面は出ているのでしょうが、それだけでは語れないような・・・。むしろその個性は彼女のギタリストの部分に負うところが多い気がします。

あのふわふわした独特のギターの響き。僕はギターを弾かないから詳しくはわからないけれどもあれは変速チューニングからくるらしいですね。その響きに絡むジャコを始めとしたバンドのメンバー。そして彼女の歌。そこで交わされる音の会話。ある時は優しく、ある時は激しく。激しさの中にやさしさがあったり、柔らかさの中に強さを感じさせたり。joniの紡ぎ出した曲の中で彼女を含めたメンバーは限りなく自由なのです。joniは広い海のように何でも飲み込んでしまうのでしょうか?

買ってから何回聴いただろう?実に素晴らしく飽きません。何度読んでも飽きないようなお気に入りの小説のような。結末が分かっててもいいものはいいですよね・・・。僕のもってるCDはLPの解説と訳詞が転載されています。解説と訳詞とも湯川れい子なんですが、これが実にjoniの女性性を強調したものでした。それを読んだから余計、「それだけじゃないだろ」と思ってこういう文章を書いたのかなあ。まあせっかくの日本盤なので訳詞もじっくり読んでみるつもりですけど・・・。

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Paddy McAloon/I Trawl the Megahertz

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パディさんの世界全開です

I Trawl the Megahertz

このアルバムを聴いて、オールナイトニッポンか何か深夜放送を明け方まで聴いた後、うつらうつらしながらその後番組を聴くとはなく聴いていた時のことをふいに思い出しました。おそらくタイトルのメガヘルツからの連想だと思うんですけど、それは結構実際の内容に近かったみたいです。

例えばこんな感じ。・・・何かアナウンサーが低い声で話している。真剣な口調で大切なことを言っているらしいのだが何を言っているかは聞き取れない。何をいってるんだ?と思っているうちにいつしか眠りに墜ちていった。あれは高校の頃だっただろうか?半分しびれるような頭の片隅に響いてくるそれはなぜか音楽のようにここちよかった・・・

あの頭に音が染み渡っていく感触がこの音楽を聴くと思い出されます。はっきりとした盛り上がりがなくとも、音の断片が折り重なりそれ自体が美しい。パディ・マクアルーンの声はあまり聴かれないけれども、この緻密で構築された甘やかさは彼そのものだなあと思います。

とはいえあんまりにも今までのアルバムと作りが違い過ぎるので調べてみたところ、このアルバムの背景についてパディ・マクアルーンが語っているインタビュー記事 を見つけました。「ラジオのチューナーを回しながらいろんな局の番組を聞いている人、そんな人の記憶を探ってみるというアイデアでやってみた」とパディが語っているのですが、そんなアルバムをつくったきっかけは網膜剥離で失明の危機にあったとのこと。なかなか新譜が出ないなあとは思ってたんですがそんな大事になってたんですね。

ほかにもこのアルバムについて語っているサイトは結構あってここではなんと表題曲を訳してくれてます。読んでみると繋がった物語ではなくて断片の連なりで出来ていて、まさにタイトル通り“メガヘルツの海で網をたぐる”という感じ。こういう内側に向かう雰囲気に弱いんだなあ。

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ちょっと甘すぎかも。でも好き

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nanoでシャッフル再生で聴いてて、気になった曲について調べてました。以前bonjour records で買ったよくわからんコンピに入ってた曲で、‘Way Back’ってタイトルでなんですけど、ドイツのJazzamorという男女ユニットが演ってるらしい。“Lazy Sunday Afternoon ”といういかにもなタイトルのアルバムの収録曲だそうな・・・。なんていうかこじゃれたカフェとかにかかってそうな曲なんですよ。っていうとなんか揶揄してるみたいですけど、こういうの僕は決して嫌いじゃないです。amazonで視聴したけど他の曲も結構いい感じ。でもアルバム通して聴いて飽きないかなあ?って気も。買うかどうかは思案中。

今通勤時に読んでるのはこじゃれたBGMにはまったく似合わない「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」って本。裁判を巡る人間模様、面白すぎ。最近は小説も読んでるんだけど、イマイチのめり込めず、こういう方面の本を読んでることが多いです。

lazy sunday afternoon(レイジー・サンディ・アフタヌーン)

裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

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Aimee Mann/Bachelor No.2 Or the Last…

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バチェラー No.2

今日はほっこりしたくてこれをチョイス。歌詞はちっともほっこりしてないけど・・・。彼女の声が好きです。低めで憂いがあって。楽曲はわりとオーソドックスなフォークロックなんだけど、メロディも演奏も勿論歌声も素晴らしくて、飽きることがありません。彼女の音楽は控えめで押し付けがましいところがないのがいいです。だから何かやり始めるとき、後ろでちょっと何か音がほしいなあと思うとき、かけたりします。

そうすると気分よく作業がすすむんですよ。そしてその何かが終わったとき、いつも思うのです。やっぱりいいよな、エイミー・マンって。で、もう1回頭から聴きなおす。いつもそうなんです。とか書いてる間にアルバム終わっちゃっいました。買った頃はしょっちゅう何かしながら聴いてたよなあ。実はこれ聴くの結構久しぶりなのですがやっぱりいいなあ、と思いました。10年後もそうやって聴いてるでしょう、たぶん。・・・さあ、もう1回聴きながら寝よう。

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