Dave Mason/Alone Together

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ただのロックが聴きたくなった・・・

Alone Together

明らかに昨日から聴いてるFacesのせいなんですけどね。なになにロックとかじゃないただのロック。で頭にうかんだのがこのアルバム。

Trafficにするかなと一瞬思ったんですが、そのオリジナルメンバーであるDave Masonのファーストソロをかけてみました。ロックの歴史ではスワンプロックとの名盤ということになってますが、僕にとってはただのロック。ロックがロックというだけで輝いていた時代を象徴するような・・・。

昔は全然ぴんとこなかったんですよ。派手なテクニックとかドラマティックな展開とかないですもん。イギリス人なのになんかアメリカンな感じだし。歌はいい味は出してすけど、凄いっていうのとは違うような・・・。ギターもものすごい個性的というわけではない。でも圧倒的に曲がいいんですよね。まったく捨て曲がないんですよ。ソングライターとしての才能は元同僚のWinwoodと同じくらいあるんだなあとこれを聴くたびに実感します。演奏も言われてるほど泥臭いと思わないですけど、これはメロディが英国産の典型だからそう聴こえるのかもしれません。メンバー的にはもろ南部な人脈ですもんね。

このアルバムでのMasonの歌とギターは凄いというんじゃないんですけどとても好きです。温かくてせつなくてのびやかで。イントロのアコギの響きと後半から加わるワウワウ・ギターが印象的な‘Shouldn’t Have Took More Than You Gave’とか‘Sad And Deep As You’の優しいメロディラインと歌声、ラストの‘Look At You Look At Me’のギターソロ・・・そこかしこでぐっとくる瞬間がたくさんあります。

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Paddy McAloon/I Trawl the Megahertz

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パディさんの世界全開です

I Trawl the Megahertz

このアルバムを聴いて、オールナイトニッポンか何か深夜放送を明け方まで聴いた後、うつらうつらしながらその後番組を聴くとはなく聴いていた時のことをふいに思い出しました。おそらくタイトルのメガヘルツからの連想だと思うんですけど、それは結構実際の内容に近かったみたいです。

例えばこんな感じ。・・・何かアナウンサーが低い声で話している。真剣な口調で大切なことを言っているらしいのだが何を言っているかは聞き取れない。何をいってるんだ?と思っているうちにいつしか眠りに墜ちていった。あれは高校の頃だっただろうか?半分しびれるような頭の片隅に響いてくるそれはなぜか音楽のようにここちよかった・・・

あの頭に音が染み渡っていく感触がこの音楽を聴くと思い出されます。はっきりとした盛り上がりがなくとも、音の断片が折り重なりそれ自体が美しい。パディ・マクアルーンの声はあまり聴かれないけれども、この緻密で構築された甘やかさは彼そのものだなあと思います。

とはいえあんまりにも今までのアルバムと作りが違い過ぎるので調べてみたところ、このアルバムの背景についてパディ・マクアルーンが語っているインタビュー記事 を見つけました。「ラジオのチューナーを回しながらいろんな局の番組を聞いている人、そんな人の記憶を探ってみるというアイデアでやってみた」とパディが語っているのですが、そんなアルバムをつくったきっかけは網膜剥離で失明の危機にあったとのこと。なかなか新譜が出ないなあとは思ってたんですがそんな大事になってたんですね。

ほかにもこのアルバムについて語っているサイトは結構あってここではなんと表題曲を訳してくれてます。読んでみると繋がった物語ではなくて断片の連なりで出来ていて、まさにタイトル通り“メガヘルツの海で網をたぐる”という感じ。こういう内側に向かう雰囲気に弱いんだなあ。

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Todd Rundgren/A Wizard, A True Star

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魔法使いは真実のスター(紙ジャケット仕様)

トッドに出会ったのはかなり遅くてきちんと聴いた最初はフリーソウルのコンピ。・・・というのがすでに間違っていたのかも。美メロでソウルフルなだけがトッドじゃなかったんだね~。

“魔法使い真実のスター”、この数日ヘビロテしてます。しばらくよさがわからずにいたのですが、こないだ・・・それこそiTunesにいれたのがきっかけで聴き直したんですけど、すぱっとはまっちゃいました。前半は実験的でわけわからんとこもあるけど、むずかしっぽいとこがないのがいい。深刻ぶったところがないのがいい。とっちらかってるけど、楽しいのがいい。ちょっとやりすぎかなあと思えるとこもあるけど、そこがトッドらしさなのかもとか思ったり。後半はあまあま。ソウルフルな歌声がとてもいいです。過剰な程の甘さ。でももたれないんですよね。何度も聴きたくなる。

本当にきれいなメロディがかける人だなあと思います。・・・最後の曲なんてため息がでそうな最高のメロディですよね。聴いてる間、3センチくらい浮かんでる感じがするような素敵なアルバムです。

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Keith Jarrett with Jan Garbarek/Belonging

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戦利品・その2

ビロンギング

今度はジャズモノで。このアルバムはジャケットがいいのと、ネットで誰かがオススメしてたのが頭に残ってて買ってみました。キースさんはいろいろと手広くやってるのですが、これはヨーロピアン・カルテットの初録音作。冒頭のヤン・ガルバレクのサックスの透明な音色にやられ、一気にこのバンドの世界に引き込まれました。

キースについてはどっちかというとバッキングに徹してるときが印象に残ったかも。すげー気持ちいいんだよね。後ろでこれが鳴ってるとサックスの音色も5割増しで美しく聴こえるような気がします。それとフリーで演奏を続けて不意に超美メロを繰り出すという技も例のごとくあり、はまります。反則ですよね~。激しく暴れる部分と、甘く切なく決める部分がバランスがよくて繰り返し聴けそうです。・・・にしてもキース、だんだん揃ってきました。でもまだリーダー作が山のようにあるんだよね。やばいです。

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Josh Rouse/Country Mouse City House

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戦利品・その1

Country Mouse City House

前も同じようなことを書いたような気がするけど、今回もジャズっぽいものが自分の中で盛り上がってるのですが、ポップなのも1枚いっとくかということでJosh Rouseのこの新譜を買ってみました。今日はこれを聴きながら、仕事に出かけたのですが、やっぱり素晴らしいわけです、メロディも演奏もアレンジも歌も。他のを聴く気がしなくなり、今日は帰りもそして帰宅後もこればっかり聴いてました。

曲によってジャジーだったりフォーキーだったりソウルフルだったりしますが、基本はあくまでポップ。変化球は使わず、曲のよさで勝負っていう潔さがいい。それと彼のメロディ。なんでこう胸にひっかかってくるかなあ・・・。気がついたら僕にとって大切なSSWになってるような。一度はライブがみたいな。大きくないとこで弾き語りとかで聴いてみたいです。

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Aimee Mann/Bachelor No.2 Or the Last…

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バチェラー No.2

今日はほっこりしたくてこれをチョイス。歌詞はちっともほっこりしてないけど・・・。彼女の声が好きです。低めで憂いがあって。楽曲はわりとオーソドックスなフォークロックなんだけど、メロディも演奏も勿論歌声も素晴らしくて、飽きることがありません。彼女の音楽は控えめで押し付けがましいところがないのがいいです。だから何かやり始めるとき、後ろでちょっと何か音がほしいなあと思うとき、かけたりします。

そうすると気分よく作業がすすむんですよ。そしてその何かが終わったとき、いつも思うのです。やっぱりいいよな、エイミー・マンって。で、もう1回頭から聴きなおす。いつもそうなんです。とか書いてる間にアルバム終わっちゃっいました。買った頃はしょっちゅう何かしながら聴いてたよなあ。実はこれ聴くの結構久しぶりなのですがやっぱりいいなあ、と思いました。10年後もそうやって聴いてるでしょう、たぶん。・・・さあ、もう1回聴きながら寝よう。

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Don Rendell & Ian Carr/Shades of Blue/Dusk Fire

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秋に向けてお気に入りのアルバムを見つけました

Shades Of Blue / Dusk Fire

nanoをシャッフルで聴いてたらこの‘Dusk Fire’という曲にぶつかりました。Don Rendell & Ian CarrというBritish jazz界が誇る双頭グループが出した“Dusk Fire”というアルバムのタイトルトラックです。jazz rockが好きな僕ですが、これは完全なjazz。でも一瞬もだれることなく凛とした音のつらなりにただため息。家に帰ってからこの2in1のアルバムを繰り返し聴いてます。

もう1枚の“Shades of Blueに入ってる”‘Blue Mosque’も凄くいい。Don Rendell & Ian CarrのうちIan Carrはjazz rock好きには有名なプレイヤーなので僕も聴いてるわけですが、このjazz時代の頃のほうが好きかなあ・・・。ってこのアルバム、買ったときここで触れたことあったっけ?と思って過去記事をたぐったのですがないっぽい。・・・いうくらい印象がなかったわけですね。こういうアルバムにシャッフルで再会というのは僕にはありがちなことではあります。

ところでitunesには大量の曲が入ってるわけですが、nanoじゃ容量がまったく足りません。3Gの15Gもあるんですけどそれでも収まらないです。こないだ出たiPod classicに惹かれる今日この頃。80Gで3万切るんだもんなあ・・・。

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Various Artists /That's What Friends Are For

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That's What Friends Are For

今日はこれを久しぶりに聴きました。ていうか昨日久しぶりに中古レコ屋でCDを何枚か買ったのですがイマイチぴんと来なかったので、うーんとうなりながらとりあえずitunesに突っ込んでCDは棚へ片付けました(そうしていつかぴんとくるのを待つのです)。

そんなときに気分転換に最適なのがjazzmanレーベルのコンピなのです。なにしろ飽きがこないのがいい。いつ聴いても新鮮で、やっぱいいよね~とご満悦。このアルバムだとやっぱアルバムタイトルの曲がいいかなあ。こんなん視聴機でかかったら即買いだろって感じのやばさ。今レーベルのサイトを眺めてたんですが、まだ持ってないのが結構あるみたいです。ぼちぼち集めよう。楽しみ楽しみ。

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Keith Jarrett Trio/Standards, Vol. 1

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通勤時に聴いてたらとなぜだか背中がしゃきっとしたんだよねえ

スタンダードVol.1

この2、3日はまってこればっかり聴いてるんですが、どういう風に気にいってるとか、上手くかけなくてひたすら聴きいっていました。特にラストの‘God Bless The Child’。Jack DeJohnetteの8ビートに乗っかってKeith Jarrett、Gary Peacockの二人がどこまでも舞い上がっていく展開はたまらないものがあります。演奏時間は15分余りですがあっという間です。

何度も何度も微妙に変化しながら繰り返されているテーマのメロディを聴いているうちになんだか高揚してくるのがわかります。至福のひととき。Keithのうなり声も絶好調ですが、この気持ちの良い音空間に浸れることを思えば些細なことだと思ってしまうのでした。

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The Sea And Cake/Everybody

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EVERYBODY

実に爽やかなで室温が1、2度下がりそうなアルバムで僕は好きですね。「It’s a Rock Album」ってメンバーが言うほどにロックという感じはしないけれども、バンドぽさは伝わってくるかなあ。

今更なんだけどサム・プレコップの歌っていいですね。ずっと、もうちょっとメロディアスだといいのにって思ってたけど、彼は要するにルーリードみたいに一般的でないやりかたで歌うタイプの歌い手なんだよね。オーソドックスなメロディラインを求めたらダメなんだなあ。

そう思って聴きなおすと凄く心地よく聴こえてくるから不思議なもんです。ただギターのフレーズには80年代ていうかREM以降のカレッジバンドの雰囲気があってロックだなあと感じる瞬間はあるかも。

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