Soft Machine/The Soft Machine

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ドリーム・ポップ

The Soft Machine

今日はこのファーストがしっくり来ました。ふわーとしてつかみ所のない音が気持ちいい。一週間の疲れがでたのか聴きながらうとうとしたりして。基本的にポップだから繰り返し聴いてても肩がこらないんですよね。

僕はThirdからマシーンに入ったから、この時期のとのあまりの違いになじめず、今まであんまり聴いていなかったんだけど、根幹は実のところ変わっていないのかなと思います。ジャズや実験っぽい要素もすでにあるし・・・というか多分そういう音楽が彼らの基本にあって・・・この頃の彼らはポップソングをやりたかったんじゃないかな?だってこのアルバムの演奏、とっても楽しそうなんだもの。

ワイアットのヴォーカルが沢山聴けるのもいいんだけど、エアーズのベースもラトリッジのオルガンもワイアットのドラムも生き生きと歌ってるでしょ?綺麗なメロディも沢山あるし。もちろんメロディがあればいいってもんでもないけど、ここで聴けるメロディはどこまでも明るくドリーミィでさすが60年代にでたアルバムだなあと思ったりしました。

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Tempest/Tempest

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ブリテッシュ・ハードだっ。でも変

テンペスト

むかーし紹介したこのアルバムでもギターを弾いていたホールズワース先生がロックしまくるアルバムです。ここでUKが出てたんですが、先生のギターならこれだなーとレコードをひっぱりだしてみました。で、聴いてみると、しょっぱなからリフとかは完全に70年代のハードロックよ、なのにソロになるとあの独特の流麗な早弾きが炸裂。かっちょえー。なんかもりあがっちゃって何回かリピートしてしまいました。

曲もよく練られていて飽きがこないし、ギターと楽曲が不思議な調和を保ってて、他のバンドには見られない独特の雰囲気があります。ラストの曲では先生のヴァイオリンも聴けます。これがまたいいんだよねえ。

ちなみに先生は例によってこれ1枚で脱退。後任はオリー・ハルソール。かれもジャジーにもロックにもいける人ですが、完全にギターと曲が溶け合ってなくてミスマッチで聞かせるところがありますね。どっちも好きですが、Tempestとしてはホールズワース先生がいた1stのほうが好きです。ハルソールはケヴィン・エアーズとやってた頃のプレイが力が抜けていて好きかも。

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歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」読了

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久々にミステリ読んでみました。こういうどんでん返しは好きです。アマゾンでは結構辛口のコメントが多いですが、いいじゃん、と思います。ああいう場で毒づく神経がいまいち理解できないんですよね。評論家じゃないんだからつまらないと思ったらコメントしなくてもいいんだよ、といいたくなる。ネタばれになるから内容はかけませんが、読みやすいし、読後感は思いのほかよかったですよ。

ちなみにBGMにしてたのは、Trey Anastasio “Trey Anastasio”。変幻自在で飽きさせない。最初は散漫かなーと思ってたんですけど。パーカッシブでファンキーな曲が多いし、だんだん気に入ってきました。

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)

Trey Anastasio

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佐野元春/VISITORS

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VISITORS 20th Anniversary Edition (初回限定盤)(DVD付)

 こないだ金曜日に佐野元春が「僕らの音楽」という番組に出てまして、爆笑問題のとのトークとともに3曲やってくれたんですが・・・一番よかったのが新曲だったんですよ。うわー相変わらず現役だなあとうれしくなっちゃいました。そういうわけで新譜はポチすることに決定。でもって元春聴きたいなあと思ってもCDで持ってるのは『No Damage』しかないなあと思いつつレンタル屋に出かけました(先週かりたYESのアルバムを返却しに)。佐野元春のところを見てみると初期のアルバムが多くて最近のは多くないみたい・・・と『VISITORS』がある・・・てことで借りてみました。

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The Mike Westbrook Concert Band/Celebration

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Celebration

 いろんなCDを脈絡なく紹介している今日この頃ですが、ここ1年くらいよく聴いてるのはジャズ系の音です。それも本場アメリカではなくてヨーロッパのジャズ。まずはロック同様イギリスから攻めるかってことでブリテッシュ・ジャズをちょくちょく買ったりしてます。

 今回紹介するMike Westbrookもイギリスのジャズ・ミュージシャン。いつかこの人の別のアルバムのことも書いたけど、彼の音楽はロック好きが聴くジャズとしてはとっつきやすくていいなあと思います。これは彼のデビュー作でまだロック色はまったくないのですが、すっと彼の音の世界には入れます。今まで聴いたどのアルバムにもスリリングな演奏と親しみやすいメロディがいい感じでブレンドされているんですが、こうした個性はすでに健在です。

 とはいえ3rdから5thあたりのソフトマシーンと同傾向の音楽なので僕にとっては何の違和感もなかったのですが、ふつーのロック好きがとっつきやすいと思うかどうかは定かではありません。まあ前回のYESほどの分かりやすさはないですね。「YESが分かりやすい!?」というような方には厳しいかも。ジャズロックとかクリムゾンのアイランズとかがいけるのなら十分はまれると思うんですけどね。

 それとジャケットをみたからそう思うのかもしれないけど、なんとかいうか若々しくて溌剌とした演奏がこのアルバムの魅力だと思います。ここから俺たちが新しい音楽を始めるんだ・・・みたいなね。

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Curly Giraffe/Ta-dah

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Ta-dah

 巻き毛のキリンさんの新譜であります。買ってから結構な頻度で聴いてます。前作よりも気持ち明るめな曲調。べとつかずさらりとしたサウンド。和める歌メロがツボでした。知らない間に入ってた肩の力が抜けていきます。聴いてて思ったのはサウンドは洋楽ちっくだけど、高桑さんのメロディは日本人ぽいということ。このメロディだったら日本語詩の方が似合いそうだと思うのは僕だけ?端々にGreat3の断片を聴くことが出来て複雑な気分です。この路線で本家もやって欲しかった。・・・というのはファンのわがままだけどね。

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The Beach Boys/Pet Sounds

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ペット・サウンズ オリジナル・モノ・ミックス

 久しぶりにレンタルCD屋に寄ってみたらあの“Smile”があったので思わず借りてしまいました。そう、未完成で終わったにもかかわらずロックファンの間ではやたら有名で伝説度が高かった「あの」アルバムです。それを2004年になってブライアンが完成させたと知ったときは聴きたいような聴きたくないような複雑な気分でした。

 聴いてみた感想ですが、やっぱりいいです。66年の雰囲気もありつつ今のサウンドにもなっておりさすがだなあって感じで。少なくとも「こんなに待たせておいてこれかよ」的な不満はないです。でもBoxに収録されていたSmile Sessionの音源のほうがやっぱり好きかもかもしれません。やっぱりこの頃のブライアンは凄いです。‘Our Prayer’、‘Wonderful’、そして‘Suf’s Up’、やばいです、メロディといい澄み切った声といい・・・。とはいえこうして“Good Vibration Box”まで買ってしまったのは結局“Pet Sounds”にはまったからなんですけど。

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GENESIS/THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY(幻惑のブロードウェイ)

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The Lamb Lies Down on Broadway

 こないだも同じようなことを書きましたが、片頭痛は週末に出やすくて昨日は薬を飲んで寝込んでました。夜にはなんとか回復してたのですが、今度は眠りすぎて、2時過ぎになっても目がさえまくり。仕方がないのでなんか音楽でも聴きながら横になろ、ってことであんまりうるさくなくてお気に入りのアルバムをチョイスしたのが、これです。ピーガブ期ジェネシスの最終作、「幻惑のブロードウェイ」。学生時代散々聞き倒したアルバムなので、安心して身をゆだねられる。どこかわからないところに連れて行かれる感じがすばらしい。いいなあと思いつつ就寝。

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ELLIOTT SMITH/NEW MOON

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New Moon

 東京のタワーで見かけた、ELLIOTT SMITHの文字。新譜はもう出ないはずなのに、と思って説明を読むとどうやらアウトテイクなどをまとめたものとのこと。ちょっと視聴してみたら、当然ながら素晴らしいのです。やっぱりELLIOTTはいい、と独りうなずきながら即レジへ。

 なんといったらいいんだろう?彼の曲にはある種のスリルがあると思うんです。メロディは結構、エリオット独特の節回しがあちこちで聴けるんですけど、曲を通して聴くとよくあるインディー・ポップみたいに全部一緒みたいには絶対なりえないというか(まあそういうバンドにはそれはそれで魅力があるんですが)、はっとさせる瞬間が随所にあります。別にとんでもないことをやってるんじゃなくて、それはコードチェンジであったり、コーラスハーモニーであったり、ちょっとしたギターのフレーズであったりするのですが、そのちょっとしたことが凡百のミュージシャンにはできないELLIOTTならではの技なのでしょう。

 とソングライティングのことをくどくど書きながらも“Thirteen”(Big Starのカヴァー)での歌声にはやられてしまいました。反則技というしかない切なさ。いいです。

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The Montgolfier Brothers/Seventeen Stars

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セヴンティーン・スターズ

 僕の好きな音楽は大まかに言うと2種類あるみたいで、ひとつはジャンルの収まりきれない摩訶不思議な音楽。もうひとつはフェルト、ドゥルッティ・コラム、初期キュアーみたいなモノトーンな音楽。このアルバムは後者。こういうのはストライク。毎日は聴かないですけど。美しいんだけど内にこもるような音なので。まあ今日みたいな雨が降って外出る気もしない休日の昼下がりにはぴったり。

 ただいつまでもこういうモラトリアムな音に浸るのもどうかと思ってします自分もいたりします。夜中にヘッドフォンでフェルトばっかり聴いてた10数年前とは違うんだしねえ。でもこの手の音には依然として弱いです。

 なんだか薦めてるのかそうでないのか、微妙な文章になってしまったなあ。こんなモノトーンな音楽を繰り返しきかせるものにするのはかなり困難だと思うのですが、彼らはその部分は軽くクリアーしてるな、と思います。そういう意味でとても完成度が高いです。今後も雨で窓の外の風景が煙って見えるような日には彼らのCDを取り出してきて聴くことでしょう。

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