Archive for the 'H~N' Category

Mott the Hoople/Greatest Hits

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「ロックンロールは敗者のゲーム」

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 なんてうたってるわけです、イアン・ハンターは。あのなんともいえない声で。彼はほんとロックにまつわる様々なシーンを魅力的な歌詞に仕立てる名人で、冒頭の文章はバンドの解散を決意した日のことを描いた曲(‘Ballad of Mott’)の一部だったりします。

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Lou Reed/New York

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うたってんだかしゃべってんだか

new_york

 それすら判別できないようなヴォーカルが延々続いてるこんなアルバムが、なんでこんなにかっこいいのか?いや、こういうのもありなんだ~って初めて聴いたとき不思議な感動とともにおもったのでした。

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LAURA NYRO/THE LOOM'S DESIRE

H~N, 音楽 2 Comments »
安易に「歌で自分を表現したい」

lauralive

 ・・・なんていっちゃいけないんですよ。そりゃあ、何事か表現は出来ると思うけど、なんだか、それって音楽じゃなくてもよかったんじゃないの?なんて思う作品が世には溢れてる。それなりに才気がある人もあったりして、いい作品だったりすることもあるし、聴いて気に入ってるものもあるんですけどね。でも、僕は音楽に魅入られてる人がやってる音楽が好き。

 って前もこんなこと書いたっけ?音楽が好きで、音楽でなら自分を表現できるのではないかと思い、どうにかして表現したいと願い試行錯誤を続けている人のライブや作品に触れていたいな、と思うんだよね。

 才能がある人は沢山いて、そういう人はたいてい自分のスタイルを持ってるんだけど、それだけでは物足りない、とわがままなリスナーの僕は感じたりします。素晴らしい輝きをもってデビューしたアーティストがいつしか同じことの繰り返ししか出来なくなる・・・そんな部分が見えるとどうしても自己再生産じゃないの、て思ってしまうのです。

 人ってのは常に変わるものであって、でも同時に変わらないものでもあると思うんですよ。だからその人もその人が奏でる音楽も、常に変化してて、新鮮さを失わず・・・にもかかわらず、その人でしかないような・・・そういうあり方を求めてしまう。

 今、Laura Nyroのライブ盤を聴いてます。彼女の歌とピアノ、そしてバックコーラスのみの編成でシンプルなアレンジなんだけど、彼女のキャリアの長さ、というか長年自分の表現を突き詰めてきた人だけが到達できる自在さが感じられて何度聴いても、素晴らしいな、と思います。

 というのは過去の作品をたどると彼女がいかに沢山の音楽を愛し、自分のものにいるかってことが分かるのだけれど、そういういろんなやり方を知ってることで、ほとんど本能的に今ここでやるべき演奏を選ぶことが出来ている、そんな気がするんですよね。

 だからちょっとしたフレーズにも凄く存在感がある。聴いてて胸にしみこんでいくるような音で、ほんと、いいよなあ。こういうものが「自分を表現」できてる音楽なんじゃないかと僕は思うんですけど、どうでしょう?

 すっごく切ないんだけど、同時に心温まる雰囲気があって。このアルバムを初めて聴いたとき、音楽を好きになってよかったなと改めて思ったもの。これを読んでもしかしてLAURA NYROに興味を持たれた方がいるのなら、ここへ。分かりやすくかつ彼女への思いのこもった文章を読むことが出来ます。

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Josh Rouse/Nashville

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土埃のするリリカルなサウンド

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 長く音楽聴いてると、自分に合うものが自然と分かるようになるもんなんですよね。このCDがその良い例で視聴で一発で気にいって買ったんだけど、その後もずっと聴き続けてます。暖かなアコースティックサウンドの上に乗っかるメロディが素晴らしくて、何度もリピートしたくなります。

 この人はスミスが好きだそうですが、そう思って聴くとイギリスっぽいメロディなんだよね。Joshはアメリカ人なんだけど、なんか英国人がカントリー・ロックをやってるように聴こえる瞬間があったりします。

 アレンジもアコギを基本にパッパラコーラスあり、ストリングスで盛り上がったり、ピアノでシンプルに迫ったりと多彩なんだけど、作りこみすぎてない自然な感じで飽きさせない。それから声もいいんですよね。なんか切なくてさ、線が細い気もするけど、そこがまたいい。

 一時期この手の音はオーソドックス過ぎるというか、どこか閉じた感じがして聴けなかったんだけど、今はすっと入ってくるのが不思議です。以前が音楽を頭で聴きすぎていたのか、それとも今新しい音に反応できなくなったのか・・・多分両方なんだろうなあ。

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Nick Drake/Pink Moon

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突き詰めた末の美しさ

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 彼は彼の音楽を掴み取ったのだろうか。これでいい、やることはやった。わかってくれるよね。そう訴えかけてくれるような声色。穏やかな孤独。彼にしか弾けないアコースティック・ギターの調べ。今はもういないニック・ドレイクが間近に感じられるこのアルバムが好きです。包まれて眠りにつきます。

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Keith Jarrett/Facing You

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これは聴き倒しました

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 何度聴いても出だしのピアノの音に強烈に惹きつけられるアルバムです。硬質でひたすら美しい音。ピアノってこんな風に鳴らせるんだなってこれを聴いたことがある人はそう思うんじゃないかな。

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Nara Leao/Os Meus Amigos Sao Um Barato(ナラと素晴らしき仲間たち)

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いつも懐かしく、いつまでも新しい音楽

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 聴いていると、すっごく楽しい、でもなんか少し寂しい不思議な気持ちになる作品集。日曜日の夕方感といえばいいのか。曲調はバラエティに富んでいるし、アレンジも多彩、そしてうたと演奏を無心に楽しんでいる雰囲気が素晴らしく何度聴いても飽きません。

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Kevin Ayers/Rainbow Takeaway

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偏頭痛がおさまった記念に

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 こののほほんとした名盤をかけてみました。78年パンク・ムーブメントという逆風の中(と必ず紹介されている)発表されたこのアルバムでのケヴィンは「そんなこと知らないよ」という感じで楽曲・演奏とも快調そのもの。

 アンソニー・ムーア(スラップ・ハッピーの人)のプロデュースのおかげなのか音が古臭くなく今でもなんの違和感もなく聴けます。リラックスした雰囲気の楽曲に必要以上にプログレッシブすぎない程度に面白いアレンジが施された演奏が心地よく、その上にご機嫌なあの声でうたわれる・・・悪いわけがありません。これを聴くと人脈的にはプログレなケヴィンが本質的にはSSWであることを実感せずにはいられないのです。本当に気持ちよさそうに唄っていて、聴いているだけで幸せな気分になれるんだよなあ。おすすめです!

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Keith Jarrett/The Koln Concert

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いいです

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 こないだ矢野顕子を紹介したんで、こんどはピアノの響きがいいやつってことで久々に聴いてみたんだけど、いいなあ、やっぱり。全編、ピアノソロのみ、しかも完全な即興演奏。なのにまったくだれない。快い緊張感とともに紡ぎだされる尋常じゃない美しいメロディ。1曲目とか26分もあるんだけど、聴くのを中断するなんてできっこない。そして演奏が終わって一瞬後に湧き上がる拍手を聴いて、「ああライブなんだよな」といつも思います。

 しかし、ケルンを紹介しているサイトの多いこと!かなりポピュラーな作品なんだけど「自分だけのもの」という特別な感じを与えてくれる音楽であり演奏なんですよね。

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Neil Young/After The Gold Rush

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同じ日に買った大好きなアルバムについて

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 マイブラを聴くとニール・ヤングが聴きたくなる。なんでかなと考えてみたのだが、それは“Loveless”とこれを一緒に買ったからなんですね。91年頃です。ハードロックやヘビーメタルにも飽きて、70年代のブリティッシュ・ロックに遡ってた自分は、バイト料をもってレコ屋にいきました。懐が暖かかったので雑誌の新譜紹介でジャケットが印象的だった“Loveless”とロック名盤とかの常連であるこれを買ってみたのです。

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