Archive for the 'A~G' Category
23分のテイクオフ
ギター、ギターとギター、ギターとベース、ギターとベースとドラムス、キーボード、やがてヴォーカルがかぶさり緩やかに離陸する1曲目‘Dark Star’が好きです。長いソロがまったく気にならない、どころかいつも引き込まれている自分に気づく。メンバーの主張が折り重なり、バンドに溶け合っていく、それを聴く快楽。ずーっとそれがこの曲全編で味わえる。終わって欲しくないなあ、と思わずにはいられない。いったん浮上してしまえば後は身をゆだねるだけ。カントリーとブルースが根っこにある筈なんだけど、まったく地に付いていない雰囲気が最高なのです。
・・・と分かったようなことを書いてますが、デッドはこれしかもってません。次はどれに行くべきでしょう?まずはオフィシャル音源からお勧めを教えていただけたらなあと思います。
タグ: 70's, rock, レビュー唯一無二
みきさんの文章を読んで、自分の好きなギタリストは誰かなー、と思ったとき、まず浮かんだのは、このDurutti Columnという一人ユニットをやってたヴィニ・ライリー。
小鳥のさえずり、鼓動を思わせるリズムボックスの音、やがて聴こえてくる深いエコーのかかった独特のギターサウンド。名曲‘Sketch for Summer’から始まるこのアルバムが真夜中になると時々無性に聴きたくなります。
希望に燃えてるような、絶望に満ちてるような、開放感と閉塞感が同居する不思議な音楽です。単に悲しいとか嬉しいとかそういうんじゃない複雑な想いがこめられているんだろうと勝手に想像してます。
80年に発表されたこの初期衝動の塊のような音楽は、やっぱりパンクを通過したがゆえに生まれたのでしょうか?・・・ストイックで美しいギターがたっぷり詰まってます。
タグ: 70's, post punk, rock, UK, レビューモッド・ジャズ、ですね
もろモダンジャズっていうのをあんまり知らないんで、ジャズ系で何か紹介するとこの辺になります。これはトリニティとしての1作目。
最初の‘In And Out’(Wes Mongomeryの曲)からブライアンのオルガンが炸裂してて嬉しくなります。でもそれだけで押し通してるわけではなくて、ラテンなパーカションで盛り上がるものや、ジュリ-・ドリスコールのソウルフルな歌が楽しめる曲もありとバラエティにとんでます。
67年発表なんですが、まるっきりサイケでないのも面白い。ていうかその頃がサイケ1色というのも思い込みだよね。最後のDonovanのカバーがすっごくクールで好きです。実はこのアルバムはジャケ買いでした。ブライアンは名前だけ知ってたかな。かっこいいなあ。スウィンギング・ロンドンっていうのはこういう感じなんでしょうか。
タグ: 60's, rock, UK, レビューオーナーは音楽を愛していました
祥之介さんのここやみきさんのここをみてたら僕もギターポップ関係の記事を書きたくなっちゃいました。
クリエイションは一般的にはオアシスがいたレーベルとして知られているし、UKロック好きにはプライマル・スクリームやマイ・ブラディ・バレンタイン、ティーンエイジ・ファンクラブなど素晴らしいバンドを世に出したレーベルとして愛されていると思うんだけど、そのレーベルオーナー、アラン・マッギーがやっていたこのバンドが僕は好きです。
透明感に満ちたギターと美しく憂いを帯びたメロディーにちょっと頼りなく線の細いアランの声が乗っかる、典型的なクリエイションの音。物凄い個性はないし、歴史的名盤かというと、そんなことはないのだけど、激しい演奏じゃなくとも胸に強く迫るものがあります。それは彼の音楽にかける情熱なのかも知れないですね。特に最初と最後の曲が好き。アランの歌声がいつまでも耳に残ります。
タグ: 80's, Guitar Pop, rock, UK, レビュー